2023年の春ドラマ「ペンディングトレイン」。
こちらの記事では、第1話から最終回・第10話までのあらすじを考察を含めつつご紹介していきます。
(※ネタバレを含みますのでご注意ください)
直哉と紗枝の胸キュンシーンはこちらにまとめてあります↓
「ペンディングトレイン」ネタバレあらすじ第1話から最終回までをご紹介!考察まとめ!
「ペンディングトレイン」公式ページには、ドラマについて以下のように記されています。
この物語は、同じ電車に偶然乗り合わせた見ず知らずの乗客たちが突如、
https://www.tbs.co.jp/p_train823_tbs/about/
前代未聞の出来事に巻き込まれ、電波が通じないうえに水も食料もない極限下で
懸命に生き、元の世界に戻ろうとする姿を描く、
完全オリジナルの予測不能のヒューマンエンターテインメントだ。
登場人物
主な登場人物は以下の通り。
主人公は、山田裕貴さん演じるカリスマ美容師・萱島直哉。
主人公の直哉と考え方が違うことで対立しながらも、お互いに支え合い、いつしか強い絆で結ばれる、消防士・白浜優斗に赤楚衛二さん、
そして、優斗に恋心を持っていたものの、次第に不器用ながらも心優しい直哉に心惹かれるようになる体育教師・畑野紗枝を上白石萌歌さんが演じられています。
「ペンディングトレイン」ネタバレあらすじと考察・第1話
第1話は、紗枝が駅のホームを生まれて間もない赤ちゃんを抱いて走るシーンから始まりました。
冒頭シーン考察
このシーンで流れていた紗枝のナレーションは以下の通り。
愛する君へ
この世界が永遠に続くと思っていた私たちは毎日に飽きて苛立って
けれどそんな日常は一瞬で消えると知って
途方に暮れた私に勇気をくれたのは…
このシーンで紗枝が抱いていた赤ちゃんは誰の子なのか、そして、このナレーションの「愛する君」が指すのは誰なのか?について、インターネット上で考察が盛り上がりました。
当ブログでは、紗枝の抱いている赤ちゃんは、女子高生・佐藤小春の産んだ赤ちゃんであり、地球が荒廃する原因となった隕石衝突から避難しようとしている場面なのでは?と考察しています。
また、紗枝のナレーションの「愛する君」とは、直哉のことでは?とも思っています。
これらの考察については、以下の記事にて詳しく考察しています↓
第1話本編
2023年桜の咲く春、紗枝はいつものように昼食用の鮭おにぎりとミックスサンドを買い、いつもと同じ8時23分発の電車に乗車しました。
電車が発車し、しばらくすると緊急地震速報が鳴り響き、トンネルに入ったタイミングで強い揺れが生じ、乗客たちは皆気を失ってしまいました。
「事故が起きた」
そう思った乗客たちは外に出ますが、そこは一面木々に囲まれた森の中。あるはずのビルもなく、人の姿も見えませんでした。
助けを呼びに行こうとトンネルの中を戻っていきますが、トンネルを抜けると、信じがたいことに一面砂浜となっていました。
そして、トンネルを抜ける直哉、優斗、紗枝の足元には、謎の緑に光る石が!
この石は、後に隕石であり、宇宙磁気圏の乱れの象徴であるオーロラに共鳴して光ることが判明しました。
隕石については、こちらの記事に詳しく考察しています↓
一晩車両の中で過ごすも、誰も救助に来てはくれません。
5号車に乗り合わせた乗客は、思い思いに車両を離れますが、そこで見たものとは・・・
製造年月日が3年後の2026年のビールの空き缶や
半分土に埋もれてしまったスカイツリーや、完成予定が2026年とされているブルームタワー、
実用化までに30年はかかるとされている形質転換植物。。。
このことから、乗客たちは30年以上後の未来にタイムワープしてしまったことが明らかとなりました。
ここから、荒廃した未来での乗客たちのサバイバル生活が始まります。
「ペンディングトレイン」ネタバレあらすじと考察・第2話
水も食糧も電波もない世界に”ペンディング(保留)”にされた乗客たち。
生きるためには、まず水を確保しなければいけません。
第1話の最後に、自販機補充員のおじさんが「水やお茶をカートごと盗まれた」と乗客たちのいる車両にやってきたため、その「盗まれた」とされる水を探しに行きますが、水はどこにもありませんでした。
後に、この水を盗んだのは、サラリーマン・田中弥一(杉本哲太)だったことが判明します。
何とか水を確保しようと、水場を探しに出かけた優斗たち。
崖の上からは海の向こうに富士山が見えており、「ここは未来である」ということに半信半疑だった乗客たちもその事実を受け入れるほかありませんでした。
また、「ペンディングトレイン」は、はじめは見ず知らずの関係だった乗客たちの強くなっていく絆を描いた作品ではありますが、直哉と紗枝の恋愛模様も見どころ。
昼間、水を探しに出かけた時に、直哉の言っていた「明日は付き合っていた人の命日。リュックに入っていた刑務所からの手紙は、加害者から届いたもの」という嘘を信じ、紗枝は直哉に積んできた花を渡します。
ここから、心優しい紗枝に直哉は段々と惹かれていきます。
直哉と紗枝の胸キュンシーンについてはこちらの記事にまとめてあります↓
「ペンディングトレイン」ネタバレあらすじと考察・第3話
夜、外で用を足していた田中弥一の背後に怪しい人影が現れます。
護身用にと、直哉の大事にしていた美容師用のはさみが入ったシザーケースを持ち出し、なくしてしまったことで直哉は怒り心頭。
直哉にとっては、12歳年の離れた弟を育てるために美容師として働くため大事にしてきた商売道具ゆえ、怒るのも無理はありません。
第2話で水を盗んでいたことに加え、直哉とトラブルとなったことで、田中は車両を降り、一人塹壕にて暮らし始めます。
また、食糧を確保するため、農学部大学院生である加藤祥大(井之脇海)の知識を頼りに食べられる植物を探します。
ですが、その最中、誤って毒のある木の実を食べてしまった紗枝はその場で倒れてしまいます。
優斗の措置によって紗枝は一命を取り留めますが、
その晩、乗客たちの夕食に紗枝が口にした木の実とよく似た実が入れられており、昼間、紗枝が倒れたところを見ていたことから、
直哉は「田中が入れたのでは?俺たちを殺そうとした!」と田中のことを疑います。
「毒の実事件」についての考察はこちら↓
田中のことを「探しに行く」という直哉を制止し、代わりに田中を探しに行った優斗。
崖から転落して足をくじいてしまった優斗ですが、翌朝、田中がなくした直哉のシザーケースを探しだして戻ってきました。
直哉は優斗に対し、これまで弟を一人で育ててきたことを話すとともに、「そんなに責めるなよ、自分のことを」という優斗の言葉に涙します。
直哉と優斗は考え方が異なることで衝突することもありますが、段々と強い絆が生まれていきます。
それは、主題歌「TATOO」の歌詞にも2人の関係が強固なものになることが表されています↓
一方、2023年の現代において、消えた車両のことを探していた警察は、8時23分発の電車に北千住で起きた殺傷事件の犯人が乗車していた事実を突き止めました。
「ペンディングトレイン」ネタバレあらすじと考察・第4話
第3話の最後、「南に川か何かがあるかもしれない」と出かける優斗と直哉と一緒に、「植物採取したいから」と出掛けた加藤が何者かに刺されるという事件が発生。
乗客たちは、加藤の描いた植物ノートを元に、薬になる植物を探し必死に看病をします。
加藤を刺した犯人についての考察はこちら↓
乗客たちの看病の甲斐あって、加藤は命を取り留めました。
加藤が何者かに刺されたことで、防犯のため、警備会社勤務の田中に教わり、乗客たちは”くくり罠”を仕掛けます。
”くくり罠”に何かがかかったことを示す鳴子が鳴ったことで、優斗と紗枝が音のする方に走って見に行くと、そこには男の子の姿が・・・。
男の子は、優斗と紗枝の姿を見ると逃げ出し、川を渡ったところで、「来ないで!お母さん呼んで来るから待っていて。」と二人に強く言います。
そのため、優斗と紗枝はそこで待つことに。
陽が暮れかけたため、火をおこす練習をしながら男の子を待っている間、優斗は過去に仕事中に自らのミスによって事故を引き起こし、先輩が怪我をしたことを話し始めます。
そこに直哉が合流し、「過去のことは変えられない。未来を考えましょう」「一人で背負うな。俺たちでやっていくんだ。」と、2人は優斗のことを励まします。
今までなかなかつかなかった火が付いたことを喜んでいた時、「もう、来ていいよ。」と男の子が3人を迎えに来たためついて行くと、
そこには、直哉たちが乗っていた5号車と同じように”飛ばされた”と思われる6号車の車両がありました。
男の子がなかなか迎えに来なかった理由についての考察はこちら↓
「ペンディングトレイン」ネタバレあらすじと考察・第5話
6号車のリーダーはIT企業社長の山本俊介(萩原聖人)。
加藤の腹部を刺した人物は、6号車の乗客である加古川辰巳(西垣匠)であったことも判明しました。
加古川はずっと5号車の乗客たちを見張っていたようでしたが、加古川によると、「敵なのか、味方なのか、未来人なのかわからなくて(怖くて刺してしまった)」とのことでした。
山本は、「来たからには変える方法は必ずある。元の世界に帰れるように協力しましょう。」と、直哉らに申し出ます。
ここが未来だとどうしてわかるんですか?という紗枝の問いに、
山本は、未来に来て4日目、山の中に船を見つけ、中にあった無線機で交信を試みたところ、「カナダの山の中とつながった」と話します。
そして、繋がった人から聞いた話として、「今は2060年である」ということ、「2026年に隕石が落下したことで地球は荒廃してしまった」ということを話します。
山本の話した地球荒廃の原因と経緯については、こちらの記事に詳しく書いています↓
「山本が元の世界に帰る方法を知っている」ということを聞いた渡部玲奈(古川琴音)は、真相を知ろうと一人で6号車まで行こうとします。
玲奈の現代に帰りたくない理由についてはこちらの記事に詳しく書いています。↓
「一人で行くのは危ない」と紗枝が玲奈を止めようとしますが、どんどん歩みを進める玲奈。
紗枝と玲奈は、6号車に行くまでの道中に地面に金髪の男性が埋まっているのを見つけます。
すると、それを見ていた6号車の乗客であるガラの悪い3人が紗枝と玲奈のことを追いかけます。
玲奈は何とか5号車の車両まで逃げ帰りますが、逃げ遅れた紗枝は3人から逃げようと崖から飛び降りました。
「ペンディングトレイン」ネタバレあらすじと考察・第6話
玲奈から紗枝のことを聞いた直哉と優斗は6号車まで紗枝のことを探しに行きますが、そこに紗枝の姿はありません。
車両の中、紗枝を探していると、大量の血の跡があるのを発見します。
直哉が山本を問い詰めると・・・
車両がタイムワープした際、パニックになった北千住殺傷事件の犯人が暴れ出し、それを制止しようとしたところ、山本が誤って刺してしまったこと、
また、そのことがあったことで、みんなが山本に対し一目置くようになり、6号車のリーダー的存在になったことが判明しました。
一方、崖から飛び降りた紗枝は、船までたどり着き、身を潜めていました。
すると、そこに山本がやってきますが、「つながった」としていた無線機が実は壊れていたことを知ってしまいます。
2023年、経営していた会社が倒産してしまった山本。
未来に来たことで、「この世界で王国を築きたかった」と、みんなから一目置かれる存在になりたかったから嘘をついていたようです。
ですが、山本の言うことのすべてが嘘だったというわけではなく、地球荒廃の原因となる隕石衝突に関しては、船の中にあった航海日誌に書かれていたことなので本当のことだとしています。
隕石衝突の原因・経緯については、こちらの記事に詳しく書いています↓
紗枝はそのまま山本により船の中に監禁され、
紗枝がいなくなったことで、5号車の乗客たちの6号車の乗客たちに対する不信感が募ります。
田中にそそのかされ、6号車のガラの悪い3人が5号車の中にある黒いバッグを盗みに来たことで、5号車VS6号車の戦いが始まってしまいます。
3人組の男たちが盗みに来た黒いバッグについては、こちらの記事に詳しく考察しています↓
この戦いは、「人がまっとうな姿見せようや!」「もう、戦わんとこう。」という、米澤大地(藤原丈一郎)の涙ながらの必死の訴えで終わりを告げ、
そこに自力で船から脱出してきた紗枝が戻ってきます。
そして、紗枝はみんなの前で山本の嘘を暴きます。
それまで「無線で交信を試みている」という山本のことを信じ切っていた6号車の乗客たちは茫然。
山本は、船の中にあった航海日誌を優斗に手渡し、その場を去ります。
心配をかけたことを直哉に謝る紗枝。
紗枝のことを黙って見つめた直哉は、しゃがみこんで紗枝のほどけた靴ひもを結び、そのまま紗枝の足を手のひらで包んで一言、「よく頑張った」
そう言って紗枝の肩をポンと叩いて去っていきました。
すると、緊張の糸が解けたように泣き出す紗枝。
この場面で紗枝は直哉の自分への想いに気が付いたのかもしれません。
直哉と紗枝の胸キュンシーンについては、こちらにまとめてあります↓
「ペンディングトレイン」ネタバレあらすじと考察・第7話
第6話の最後に登場した帝都大学物理学教授の蓮見涼介。
トンネル内で車両が消えた際の映像を見ながら、「時空の歪み・・・?」とつぶやいていることから、乗客たちのタイムワープの可能性について考えている様子がうかがえます。
一方、未来では、オーロラと共鳴して光る石について、「元の世界に帰るために関係があるのでは?」と乗客たちは調べ始めていました。
6号車の乗客である海老原さん(加治将樹)によると、石は隕石であり、オーロラは宇宙磁気圏の乱れであるとのこと。
車両が”飛ばされた”日、流れ星があったことから、これは超新星爆発であり、その超新星爆発が地震を引き起こしたことでトンネル全体がワームホールとなり、車両はタイムワープしたのではないか?との仮説に
未来の乗客たちも、現代の蓮見教授も行きつきました。
翌日、地図を頼りに、自分の通っていた学校や職場の場所をたどっていく乗客たち。
その途中、森の中で江口和真(日向亘)は、小春から妊娠の事実を打ち明けられました。
小春の妊娠についての考察はこちらの記事にまとめています↓
打ち明けられた際、何も言わなかった和真の姿を見て、小春は走ってどこかに行ってしまいます。
小春を探す和真と直哉、そして紗枝。
雨が酷くなったことに加え、紗枝が足をひねってしまったため、直哉と紗枝は雨宿りをすることに。
紗枝のことを心配して、直哉は自分の着ていたコートを紗枝の肩にかけると、「萱島さんこそ、薄着だから着ていてください。」と紗枝は遠慮します。
すると、「後から文句を言われないための保険」と悪態をつく直哉。
紗枝は、本当は優しさからの行動だとわかっているため、素直ではない直哉のことを「どうしていつもそうなんですか?素直に言えばいいじゃないですか。」と少し強い口調で詰め寄ると・・・
自分や幼い弟のことを置いて家を出て行った母親のことを思い出しながら、直哉は「期待してそれが裏切られるのが怖い。」「期待しても裏切られる。(だから)誰にも何にも期待しない。」と、
自身の生い立ちからそう考えるようになった理由を紗枝に話しました。
すると、直哉だけでなく、直哉の過去まですべてを包み込み、直哉の頑なな心を解きほぐすかのように、紗枝は直哉を後ろから抱きしめました。
このシーンについても、こちらの記事に詳しくまとめてあります↓
雨風が強まったことで、一人塹壕に暮らしていた田中は、5号車の奥にあるトンネル内にて過ごそうと、手作りの人形”ミーポ”を胸のポケットに入れ、5号車にやってきました。
トンネルへと続く車両のドアを開けた途端、トンネル内にできた黒い穴に吸い込まれてしまったミーポ。
(第8話において、ミーポは、2023年、駅で車両が行方不明になった事件を捜査している警察官の足元に”飛ばされて”落ちてきています。)
このトンネル内にあった黒い穴こそワームホール。
これがきっかけで、乗客たちはワームホールの場所を知ることとなり、人工的にワームホールを開き、現代に帰ることを試みることとなります。
ちなみに、”ミーポ”は田中の娘の幼少期のあだ名。ミーポについてはこちらの記事に詳しく書いています↓
「ペンディングトレイン」ネタバレあらすじと考察・第8話
トンネル内にできたワームホールも、嵐がおさまるにつれ、徐々に小さくなり消失してしまいましたが、
蓮見教授の研究を「自分なりに勉強してみた」という加藤によると、
数千年光年遠くで起きた超新星爆発によって生成されて飛来したワームホールが、嵐によって開いたのなら、
もう一度、嵐や地震、雷のような自然エネルギーの発生、オーロラのような宇宙磁気圏の乱れのような条件が揃えば、
またトンネル内のワームホールは開くのでは?とのこと。
また、小春は赤ちゃんを産むことを決意。
小春が安全に出産するためにも、乗客たちは現代への帰還を目指し、条件を揃えるべく動き出します。
つくばエクスプレス沿線上にある変電所から電気を引き、ワームホールを開き、タイムワープしようとする乗客たち。
それを6号車の海老原さんはずっとサポートしてくれています。
海老原さんについては、こちらの記事にて詳しく考察しています↓
電線をたどり、変電所を見つけた乗客たちは、電気の確保に成功。
「俺はここに残る」としていた直哉ですが、優斗の「もう他人じゃない。」「萱島さんを置いて帰ったら、一生後悔する。」の言葉に、
「やれるだけ、やってみるか。」と現代へ帰ることを決心した直哉。
やがて嵐が来てワームホールが開き、みんなが車両に乗り込みますが、最後に乗り込もうとした直哉を押しのけ、6号車の植村憲正(ウエンツ瑛士)と加古川辰巳(西垣匠)が5号車の車両に飛び乗ってきました。
乗り遅れそうになった直哉は、「もういい、行け」と乗るのを諦めますが、そこに田中が現れ、直哉が車両に乗るのを手伝います。
「生きろ!」
そう言って車両のドアを閉めた田中。
田中は未来で生きることを選び、他の乗客たちは車両ごと再びワームホールへ。
田中弥一は未来へ残ることを選びましたが、後から帰ってくるのでは?とも思うのです。そのことについては、こちらの記事にて詳しく書いています↓
「ペンディングトレイン」ネタバレあらすじと考察・第9話
人工的にワームホールを作り、再びタイムワープした乗客たち。
元いた2023年に戻ったのかと思いきや、着いたのは2026年5月1日でした。
時間が8時23分だったことについての考察はこちら↓
家族との再会に喜ぶ乗客たちでしたが、2026年12月9日に起こるとされる隕石衝突まで約半年しかありません。
何とか隕石衝突を回避すべく、乗客たちは警察に訴えますが誰も信じてくれないばかりか、代わり者扱いされたり、SNSにて誹謗中傷されたりします。
乗客たちへの非道中傷に関しては、こちらの考察記事に詳しく書いています↓
加えて、直哉は、未来にてタイムワープする直前の車両に乗り込む際、ワームホール周辺の黒い霧のようなものを素手で触ってしまったことで
右手が思うように動かなくなり、美容師として働けなくなったばかりか、
自分と弟を置いて家を出ていった母親が、事実と異なることをインタビューで応えているのを見つけてしまい、また深く傷つくことに。
「12月の隕石衝突を防ぐため、一緒に声をあげよう」という優斗に対し、「最低でクソみたいなこの世界はもう終わればいい。」という直哉。
また、あれだけ懸命に隕石衝突について訴えていた優斗も、YouTuberに消火活動を邪魔され、消火活動ができなかったばかりか、それを払いのけた動画がインターネットにアップされたことで炎上してしまい、
「この世界は最低だ。こんな世界、もう終わればいい。」とつぶやきます。
ですが、この言葉を聞いた直哉は、「そうだよな、クソだよな。」と言いつつも、「でも、お前が言うな。」と優斗の肩に手をやります。
そして、最後には、蓮見教授のものだと思われるパソコン画面に未確認物体が段々と近付いてくる様子が・・・。
「ペンディングトレイン」ネタバレあらすじと考察・第10話最終回
パソコンの画面から、未確認物体が地球に近づいて来ていることを知った蓮見教授。
「2026年12月9日に隕石が地球に衝突し、人類は滅亡する」という乗客たちの訴えが正しいものだと確信したことで、地球に隕石が衝突するのを何とか阻止しようと動き出します。
一方、5号車の乗客たちも自分たちにできることをやろうと動いており、米澤大地は隕石衝突についてうったえる動画をインターネットにアップ。
それをゲーム仲間の”きんぐP”が拡散してくれたことで多くの人の目に触れることとなり、信じる人も増えていきます。
また、元防衛大臣であり、現在の厚労省のトップに直訴したところ、すでに研究機関から連絡が入っており、小惑星の軌道を変化させるため、秘密裏にロケットの打ち上げを計画していることを聞かされました。
「いたずらに国民の不安を煽ることは避けるべき」
そう聞かされたことで、乗客たちは隕石衝突を回避できるよう祈りつつ、「最後の時までどう生きるか」を考えるように。
大地は、未来にいる田中に宛て、現在の状況や娘・美帆が田中のことを思って涙していたことなどを手紙に書き、それをタイムカプセルに入れて、未来で生活していたトンネル付近の地面に埋めました。
「秘密裏に(隕石の軌道を変えるための)ロケットが打ち上げられる」という計画を聞かされた乗客たち。
また、それと同時に寺崎から「防災インフラが整ったスイスに知り合いがいるので来られる人は避難しよう」という申し出が。
隕石衝突まであと8日となった12月1日、「明日、みんなでスイスに避難するから来てください。」と直哉に電話をする紗枝。
「待ち合わせはあのホーム、8時23分、明日。」
5号車の乗客たちが避難しようとする中、「俺には責任がある。最後までみんなを助けたい。」と残ることを決めた優斗は、紗枝からの電話には出ず、
痛々しいまでに「誰かを助ける」ということを貫き通そうとします。
そんな優斗のことを見かねた直哉は、未来で自分が優斗に助けられ、自分の考えを変えてくれた優斗の心を今度は自分が救おうと、
乗客たちとの待ち合わせ場所にはいかず、優斗の元へ駆けつけようとします。
一方、待ち合わせ場所に直哉も優斗も来ていないことを聞いた紗枝は、直哉からの電話で駅にいることを察知すると、直哉の元へ向かいます。
駅で直哉と対面した紗枝は、直哉にこう言います。
「ずっと祈ってました。萱島さんにとって、ここが少しでも居心地のいい場所になりますようにって。『生きたい』って思える場所に。」
すると、直哉は黙って紗枝に近づき、紗枝を抱きしめ、おでこをくっつけながら
「おかげで居心地よくなったよ。今は。」
そう言って紗枝と二人微笑み合いました。
その後、優斗の元にやってきた直哉は、「どうして来た?」という優斗に対し、「助けに来た。」と告げます。
「誰かを助けるだの、救うだの、責任感じてヒーローやってるお前を助けに来たんだよ。」という直哉に対し、
「なんでみんなと一緒に行かなかった?俺は萱島さんに助かって欲しかった。」そう言って優斗は、帽子を地面に投げつけ憤ります。
すると直哉は、「助けられてきたんだよ。本当はずっと助けられてきたんだよ。」と、
未来で優斗に崖から落ちそうになっていたところを引き上げてもらったこと、
直哉の大事にしていた美容師バッグがなくなった時に優斗が探して持って帰り、「そんなに自分のことを責めるな。」と言ってくれたこと、
「帰れるなんて思っていない」と現代へ帰ることを拒み、逃げそうになっていた直哉に対し、「一緒に来い。」と引っ張ってくれたことなど、
優斗がしてくれたことで「溺れてた俺を引っ張り上げてくれた」と言い、
心を救ってくれたことで、「この世界も悪くない」と思えるようになったことを話します。
「だから一緒に行こう。生きよう!何があっても。」
そう力強く優斗に言う直哉。
一方、隕石衝突を回避すべく、奔走していた蓮見教授のもとに一本の電話が入ります。
慌てて電話を取った蓮見教授は、「そうですか・・・。」と安堵の表情を浮かべると、そのままソファに倒れこみました。
また、未来の田中弥一の姿が映し出されましたが、田中の手元には、大地が埋めた手紙。
田中は、手紙とともに大地が置いた大地の赤いブルゾンを羽織っており、
大地からの手紙を読み終えた田中は「生きろよ・・・。」そうつぶやくのでした。
「ここからはどうなるかわからないけど、やれるだけやってみるか。」そう言って、優斗の肩をたたく直哉に対し、
「やれるだけ、やってみよう。」優斗はそう返事を返すのでした。。。
ドラマの中ではっきり触れられてはいないけど、蓮見教授がほっとしたようにソファに倒れこんでいるから、きっと隕石衝突は回避できたんだろうね。
隕石衝突を回避できたのは良かったけど、そうなると、田中さんのいる未来はパラレルワールドになってしまった・・・ってことになるね。
田中さんや6号車の人たちには帰ってきてほしかったから、それはなんだか残念だわ。。。
田中弥一のいる未来について、こちらの記事にて詳しく書いています↓
直哉と紗枝の胸キュンシーンまとめ記事はこちら↓
まとめ
ドラマ「ペンディングトレイン」第1話から最終回・第10話までのあらすじを考察を含めつつご紹介していきました。
タイムワープというSFっぽい要素を取り入れつつも、見ず知らずの他人同士、段々と深まっていく人間関係も見どころでしたし、
心に傷を負った直哉の心を優斗や紗枝が癒していくという友情や恋愛模様も良かったですね。
最初は人に心を開かなかった直哉でしたが、最終回には笑顔が多かったところが印象的でした。
また、ずっと優斗に助けられてきた直哉が、最後には「誰かを助けなくては」「人の役に立たなくては」という使命感に押しつぶされそうになっている優斗の心を救う・・・というところも、清々しい結末でした!