「ブギウギ」松永大星のモデル・益田貞信とは？笠置シヅ子の初恋の相手で御曹司！

2023年11月1日2024年3月18日

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「ブギウギ」に登場する演出家・松永大星（新納慎也）のモデルは益田貞信さんだと思われます。

益田さんは三井財閥の御曹司で、笠置シヅ子さんの初恋の相手ではないかとも言われています。

また、笠置さんに服部良一さんを紹介した人物であるとともに、世間を騒がせた笠置さんの移籍問題にもかかわっています。

演出家・松永大星のモデルであると思われる益田貞信さんについて、また笠置さんとのエピソードについてまとめてみました。

（※ネタバレを含みます。ご注意下さい。）

「ブギウギ」松永大星のモデル・益田貞信はどんな人？父も演出家で御曹司！

「ブギウギ」に登場する演出家・松永大星（新納慎也）のモデルは益田貞信さんだと思われます。

益田貞信さんはどのような方なのか、まとめてみました。

外国帰り

「ブギウギ」に登場する演出家・松永大星は、外国帰りのやり手演出家。

ジャズピアニストとしての顔を持つとともに、演出家として梅丸楽劇団の旗揚げ公演を任せられたことで、東京から鈴子のいる大阪に視察にやってきます。

モデルとなった益田貞信さんも松竹楽劇団にてプロデューサーを務められており、笠置さんと益田さんが出会ったのは、笠置さんの自伝によると「（益田さんは）世界漫遊から帰朝されたばかり」だったとのこと。

また、笠置さんは自伝の中で益田さんについてこのように書かれています。

海外で散々遊んでこられただけに音楽、舞踊、演劇など近代の舞台芸術に通じられた洒落た感覚が「ラ・ボンバ」「ブルウ・スカイ」などで光彩を放っていました。（笠置シヅ子自伝）

父は劇作家

松永大星のモデル・益田貞信さんの父は、益田太郎さんと言い、貴族院議員で男爵であるとともに、台湾製糖、千代田火災、森永製菓などの有名企業の重役を歴任した実業家の顔を持つ一方、

ヨーロッパへの留学時に本場のオペレッタ、コントに親しんだことで、帰国後はユーモアに富んだ喜劇の脚本を執筆され、益田太郎冠者（ますだ・たろうかじゃ）の名前で多くの喜劇や流行歌を作られました。

ちなみに、益田貞信さんの父・太郎さんの留学のきっかけとは、以下のようなことがあったからとも言われています。

一説によれば、中学生の太郎が、両親不在の自宅に品川芸者数十人を集めて大宴会を開いていたのを、帰宅した父・孝が驚き、「日本にいると何をはじめるかわからない」と行く末を案じて、英国に留学させたという。
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この留学がきっかけとなり、実業家としてだけでなく、劇作家としてご活躍されることとなりました。

太郎はいろいろな企業役員を兼務したが、1907年に帝国劇場株式会社の設立とともに、益田太郎は文芸担当重役に就任。「益田太郎冠者」のペンネームで数十編の脚本を執筆、自ら演出に当たった。作詞した「コロッケの唄」なるコミックソングが、1917（大正6）年頃に大ヒットを飛ばしたことでも有名である。
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益田貞信さんは、父・太郎さんの5男であり、父である太郎さんから多大な影響を受けたのだと思われます。

父・益田太郎冠者の名前をもじって「益田次郎冠者」を名乗られていたそうです。