「ブギウギ」六郎は戦死する！？モデル・八郎のドラマとは異なる史実を紹介！

2023年11月17日2024年3月18日

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「ブギウギ」に登場する鈴子の弟・六郎は、モデルとなった笠置シヅ子さんの弟・八郎さんの最期を鑑みると戦死してしまう運命ではないかと思われます。

（※ネタバレ含みますのでご注意ください。）

「ブギウギ」においても、おそらく六郎の最期は八郎さんの最期と同じように描かれると思われますので、八郎さんの最期についてご紹介させて頂きます。

また、「ブギウギ」にて描かれる時系列と実際の出来事の時系列は若干異なる部分があることが分かりましたので、合わせてご紹介させて頂きます。

六郎についてはこちらの記事にも詳しく書いてあります↓

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「ブギウギ」六郎は戦死する！？モデル・八郎の最期も戦死

「ブギウギ」に登場する六郎（黒崎煌代）は、ヒロイン・鈴子（趣里）の弟ゆえ、モデルとなったのは笠置シヅ子さんの弟・八郎さん。

八郎さんは戦死されているため、おそらく「ブギウギ」においても、六郎は戦死する運命なのではないかと思われます。

「ブギウギ」六郎のモデル・八郎の最期は戦死

笠置シヅ子さんの弟・八郎さんは1938年（昭和13年）1月8日に召集され、四国・丸亀の師団に入団しました。

「生きて帰れるかどうかわからん。姉ちゃんに押し付けるようで気の毒だが、僕にかわって家のことは、あんじょう頼みまっせ」

笠置シヅ子さんの自伝によると、八郎さんは笠置さんの手を握り、そう言って家を出て行かれたそうです。

https://twitter.com/asadora_bk_nhk/status/1725298956991594984

そして3年後の1941年12月6日、八郎さんはベトナム海上で戦死されたとのこと。

笠置さんの自伝によると、「仏印（フランス領インドシナ、現ベトナム付近）の空で散華してしまった」と書かれているため、

笠置さんの弟・八郎さんは最後の時を戦闘機の中で迎えられたようです。

六郎は戦死する！？

「ブギウギ」は笠置シヅ子さんをモデルとし、笠置さんの半生を描いたドラマです。

フィクションを織り交ぜながらも、笠置さんの身に起こった出来事をほぼ忠実にドラマのストーリーに活かしているため、

おそらく鈴子の弟・六郎も、モデルとなった八郎さんとほぼ同じような最期を迎えるのではないでしょうか？

六郎の戦死については、第10週「開戦」（2023年12月4日～8日放送）にて描かれることと思われます。

「ブギウギ」六郎のモデル・八郎のドラマとは異なる史実を紹介！

「ブギウギ」において、六郎は鈴子が東京に行った後に出征することになるのですが、史実は時系列が異なっています。

笠置シヅ子さんの人生ではどうだったのかについて時系列でご紹介していきます。

銭湯から散髪屋へ

「ブギウギ」ではずっと銭湯を営んでいる花田家ですが、笠置さんのご実家・亀井家は元々お米屋さんをされていたそうです。

その後米屋を廃業し、銭湯を営むように。

https://twitter.com/asadora_bk_nhk/status/1708330898876215502

そして、笠置さんが上京する頃には、銭湯を廃業し、散髪屋を営むようになっていました。

笠置さんは自伝において、「風呂屋を辞めた理由はよくわからない」としながらも、「ひょっとしたら、父の道楽から経済が手詰まりとなり、借金の抵当にでもとられたのでは？」と銭湯廃業の理由を推測されています。

八郎の出征

銭湯を廃業した後、父・音吉さんは、今度は散髪屋さんを開業されました。

父・音吉さんの営む散髪屋さんを19歳になった八郎さんは手伝っていたそうなのですが、日中戦争勃発により1938（昭和13）年1月8日に四国・丸亀の師団に入団。

この時、まだ笠置さんは大阪のご実家に住んでいたため、八郎さんは笠置さんの手を握り、この言葉を残されたのです。

「生きて帰れるかどうかわからん。姉ちゃんに押し付けるようで気の毒だが、僕にかわって家のことは、あんじょう頼みまっせ」

八郎さんの出征により、すっかり意気消沈したご両親は、営んでいた散髪屋さんを廃業されています。

笠置シヅ子上京

八郎さんの出征から3か月後の1938年（昭和13年）4月21日、笠置さんは「松竹楽劇団」の創設メンバーに選ばれたことで上京しました。

八郎さんが出征したことで、笠置さんは「家を空けるのは忍びない」と思われたそうですが、散髪屋を廃業したことでご自身が一家の大黒柱となり稼がなければならなかったこと、

また、東京に行くことで月給も挙がることから東京に行く決心をされたそうですが、これに母・ウメさんは最後まで反対されたそうです。

笠置さんが上京する頃には、ウメさんには胃癌の兆候が出ていたとのこと。

いよいよ上京するという前の晩に、その頃すでに胃癌の兆候があった母は歩行困難の身で私を道頓堀の「まむし屋」（鰻屋）へ連れて行き、珍しく丼ひとつ平らげて、

「いったん、あんたを手離す決心がついたからには、まむしのようにな、わてはぬらりくらりと生き永らへていつまでも気イ長うして、あんたの出世を待ってるよって、向こうへ行ったら、わてのことや家のことなど心配せんと、しっかり精出しなはれや。なんせ大阪とちがって、東京には仰山競争相手が控えているのやからなア」

と、いつになくシンミリと私の顔を見つめたのでした。
笠置シヅ子自伝歌う自画像私のブギウギ伝記

またウメさんは、胃癌に加え、心臓も弱っていたそうです。