「ブギウギ」において、梅丸楽劇団の解散後、鈴子は「福来スズ子とその楽団」を立ち上げますが、楽団はどんな運命を辿るのでしょうか?
(※この記事はネタバレを含みます。ご注意下さい。)
この「福来スズ子とその楽団」のモデルとなったのは、ヒロイン・鈴子のモデルとなった笠置シヅ子さんが松竹楽劇団を退社後、実際に立ち上げた「笠置シヅ子とその楽団」。
「ブギウギ」での「福来スズ子とその楽団」がどうなるのか、モデルとなった「笠置シヅ子とその楽団」の史実を元にご紹介させて頂きます。
—————————————————————
「ブギウギ」を1話目から視聴するなら、U-NENTがおすすめ!
月額プラン2,189円(税込)が31日間無料!600円分のU-NEXTポイントがもらえます↓
※本ページの情報は2023年11月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
—————————————————————
目次
【ブギウギ・ネタバレ】「福来スズ子とその楽団」のモデル「笠置シヅ子とその楽団」の真実!
「ブギウギ」において、梅丸楽劇団が解散し梅丸を退社した鈴子は「福来スズ子とその楽団」を立ち上げます。
「福来スズ子とその楽団」の運命をモデルとなった「笠置シヅ子とその楽団」の史実をネタバレ紹介していきます。
淡谷のり子とコラボ
1941年(昭和16年)1月に解散となった松竹楽劇団。
それを機に笠置シヅ子さんは服部良一さんの援助を受けて独立し、「笠置シズ子とその楽団」を結成しました。
楽団は淡谷のり子さんとコラボし、松竹楽劇団の本拠地・邦楽座において「タンゴ・ジャズ合戦」を開催するなどし、楽団の滑り出しは順調。
その後も興行は盛況で、笠置さんの収入も松竹に所属していた時よりも多くなったそうです。
敵性歌手のレッテル
最初は順調だった楽団の活動ですが、好調な時期はそう長くは続かなかったようです。
この頃の歌手はおもに、軍からの要請を受けて日本軍が占領していた国外へ慰問興行していたそうなのですが、
「笠置シヅ子とその楽団」においては、「敵性音楽」を得意ジャンルとしていたことで軍から海外での慰問興行の声がかかることがなかったため、地方の軍需工場や映画館などで単発興行を行う目的で日本全国を巡っていたそうです。
この地方巡業の最中、立ち寄った名古屋において、笠置さんは最愛の人との運命の出会いを果たしました↓
また、「敵性音楽」への取り締まりが厳しくなっていったことで、興行でも「ラッパと娘」や「センチメンタル・ダイナ」などのヒット曲が殆ど歌えなくなるなど、苦労されたそうです。
敵性音楽・敵性歌手についてはこちら↓
それでも、服部さんの手によって興行で歌える曲として作られたオリエンタルな曲調の「アイレ可愛や」、「大空の弟」、「真珠湾攻撃」などの曲を歌うことで何とか活動を続けていたそうですが、
「笠置シヅ子とその楽団」は、段々と資金繰りに追われるようになってしまいました。
ちなみに、「アイレ可愛や」の作詩は藤村薫のモデルの1人、藤浦洸さんです↓
楽団売却
順調な滑り出しだった「笠置シズ子とその楽団」の活動も、段々と資金繰りに追われるようになり、
1944年には、マネージャーの中村信さんが資金確保のために笠置さんに無断で楽団を中澤興業に売却してしまい、トラブルになってしまいました。
この時のことを、後に笠置さんは自伝にてこう語っています。
中村さんも悪い人ではないのですが、家族が多くて物入りなのでしょう。一時の融通だったのでしょうが、これには困りました。
また、妥協を許さず気が強かった笠置さんと劇団メンバーとのいざこざもあり、笠置さんは楽団から離れ、ソロで活動していくこととなりました。
【ブギウギ・ネタバレ】「福来スズ子とその楽団」はどうなる?
「福来スズ子とその楽団」のモデルとなった「笠置シヅ子とその楽団」が上記の運命を辿ったことで、「ブギウギ」においても、「福来スズ子とその楽団」は同じような運命を辿っていくことになるようです。
以下に、ドラマ「ブギウギ」においての「福来スズ子とその楽団」の運命をネタバレ紹介していきます。
「福来スズ子とその楽団」の結成
梅丸楽劇団が解散してしまったことでしばらく何も手に付かなかった鈴子(趣里)でしたが、
羽鳥善一(草彅剛)から茨田りつ子(菊地凛子)のコンサートチケットを渡され、りつ子の歌を聴いたことで一念発起。
梅丸のバンドマスターだった一井(陰山泰)らとともに、「福来スズ子とその楽団」を立ち上げます。
楽団のメンバーについては、こちらの記事にて詳しく紹介しています↓
ですが、鈴子の歌う音楽は「敵性音楽」とされ、公演の依頼はなかなか来ませんでした。
そしてある日、鈴子の元に弟・六郎(黒崎煌代)の戦死を知らせる手紙が届いたのです。。。
六郎についてはこちら↓
茨田りつ子とのコラボ
六郎の死を受け入れず、悲観に暮れる鈴子を心配した羽鳥は、「一緒に食事をしよう」と自宅に鈴子を招きます。
鈴子が羽鳥の自宅に行くと、そこにはりつ子の姿もありました。
二人を前に、羽鳥は鈴子とりつ子とで合同コンサートを開くことを提案します。
こうして羽鳥の発案により、2人の合同コンサートが開かれたのですが、スイングの女王とブルースの女王との合同コンサートということで、客席は満員。
鈴子は、戦死した弟・六郎のことが思い出され、上手に歌えない日々が続いていたのですが、「これなら気持ちを込めて歌うことができるのでは?」と、羽鳥がスズ子と弟・六郎のために書き下ろした曲「大空の弟」を歌い切ります。
そして、その後は軽やかにステップを踏みながら「ラッパと娘」を歌い、客席からの拍手喝采を浴びるのです。
「大空の弟」の歌詞についてはこちらの記事に詳しく書いてあります↓
敵性歌手のレッテル
りつ子との合同コンサートは盛況に終わったものの、鈴子の得意とする音楽は「敵性音楽」とされ、それを歌う鈴子も「敵性歌手」とのレッテルを貼られたことで、「福来スズ子とその楽団」に公演の依頼はなかなか来ませんでした。
東京ではますます取り締まりが厳しくなったことで、「福来スズ子とその楽団」は地方に巡業に行くことに。
鈴子は、羽鳥から戦時下でも歌える南洋の村娘を主人公にしたオリエンタルな曲調の「アイレ可愛いや」を「餞別に」ともらうとともに、「歌い続けろ」と励まされます。
そして、この地方巡業中に村山興業(モデルは吉本興業)の御曹司・村山愛助(水上恒司・モデルは吉本穎右)と出会い、恋愛関係へと発展していきました。詳しくはこちら↓
マネージャーが資金を持ち逃げ
村山興業の御曹司である愛助との関係は、すぐに村山興業の知るところとなり、鈴子は村山興業の東京支社長・坂口(メッセンジャー黒田)から別れるようにと言われます。
何としても2人のことを別れさせたい坂口は、「福来スズ子とその楽団」のマネージャーの五木ひろき(村上新悟)にも2人を別れさせるように頼みます。
五木は資金繰りが苦しい楽団のため、愛助と別れたフリをしてくれるように鈴子に頼み、「別れた」と坂口に伝えることで村山興業からお金をもらおうと提案しますが、
「そういう嘘は好かん」と鈴子はきっぱりと断ります。
しかし、五木は既に坂口からお金を受け取っており、それどころか楽団のお金も使い込んでいたことが発覚します。
五木は、長野に住む戦争で旦那さんを亡くした子持ちの未亡人・ナツに送金していたのです。
五木は巡業中に置手紙を残し、楽団のお金を持ち逃げしてしまいました。
「ブギウギ」での五木ひろきマネージャーのネタバレについてはこちら↓
活動休止に
マネージャーがいなくなった「福来スズ子とその楽団」に、愛助は自分が幼い頃に面倒を見てくれていた元・村山興業社員の山下達夫(近藤芳正)を紹介します。
もう村山興業の社員ではないため、社長である愛助の母・トミ(小雪)から何か言われても大丈夫だろうと思っていたものの、
それはすぐにトミの知るところとなり、結局トミが障害となって山下がマネージャーを務めることは叶いませんでした。
マネージャーがいなくなったことで、「福来スズ子とその楽団」の活動は休止することになってしまうのです。
ただ、この時は山下がスズ子の楽団のマネージャーになることは叶いませんでしたが、後にトミからの許しが得られたことで、山下がマネージャーとなり、楽団の活動も再開されることとなります。
トミを説得してくれたのは、鈴子と愛助との仲を引き裂こうとしていた村山興業の坂口でした。
「ブギウギ」に登場する村山興業東京支店長・坂口のモデルについてはこちらの記事に詳しく書いています↓
愛助の母であり村山興業社長・村山トミについては、こちらの記事に詳しく書いてあります↓
「福来スズ子とその楽団」のマネージャーとなる山下達夫についてはこちら↓
まとめ
「ブギウギ」において、梅丸楽劇団の解散後に鈴子が立ち上げた「福来スズ子とその楽団」について、どのような運命を辿るのかネタバレ紹介していきました。
「福来スズ子とその楽団」のモデルとなったのは、笠置シヅ子さんが松竹を退社し立ち上げた「笠置シヅ子とその楽団」。
「笠置シヅ子とその楽団」の結成後は、淡谷のり子さんとの合同コンサートなどにて順調な滑り出しとなりましたが、「敵性音楽」の取り締まりが厳しくなったことで、段々と資金繰りが悪化していったようです。
また、マネージャーの中村信さんが資金確保のために笠置さんに無断で楽団を中澤興業に売却してしまい、トラブルになったり、笠置さんと楽団員とのいざこざもあったりしたことで、笠置さんは楽団を離れてソロで活動していくこととなりました。
ドラマ「ブギウギ」においては、合同コンサートやマネージャーのトラブルについてはよく似たエピソードとして描かれるようですが、どうやら楽団の活動はそのまま続きそうです。
いろんな困難のある中、楽団はどうなっていくのか、ドラマ「ブギウギ」でのストーリー展開も楽しみですね。
—————————————————————
「ブギウギ」を1話目から視聴するなら、U-NENTがおすすめ!
月額プラン2,189円(税込)が31日間無料!600円分のU-NEXTポイントがもらえます↓
※本ページの情報は2023年11月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
—————————————————————
「ブギウギ」モデル一覧・エピソード一覧はこちら↓
関連記事はこちら↓
「ブギウギ」勉さんのモデル・和田勉とは?中村倫也が演じるクセ強キャラ!
あわせて読みたい
「ブギウギ」勉さんのモデル・和田勉とは?中村倫也が演じるクセ強キャラ!
「ブギウギ」において、ディレクター・沼袋勉(通称・勉さん)として中村倫也さんがサプライズ登場したことが話題になっています。 沼袋勉(通称・勉さん)のモデルとな…
「ブギウギ」大和礼子の娘・水城アユミのモデルは美空ひばり?演じるのは吉柳咲良!
あわせて読みたい
「ブギウギ」水城アユミのモデルは?大和礼子の娘を演じるのは吉柳咲良!
「ブギウギ」に登場する水城アユミ(吉柳咲良)の実在モデルは美空ひばりさんであると考えられます。 また、水城アユミはヒロイン・鈴子(趣里)のUSK時代の憧れの先輩…
【ネタバレ】「ブギウギ」愛子誘拐脅迫事件の内容とは?史実はどうだったのか紹介!
あわせて読みたい
【ネタバレ】「ブギウギ」愛子誘拐脅迫事件の内容とは?史実はどうだったのか紹介!
「ブギウギ」第24週にて発生する愛子(このか)の誘拐脅迫事件の内容について、ネタバレ紹介していきます。 また、実際に起こった笠置シヅ子さんの娘・ヱイ子さんの誘拐…
【ネタバレ】「ブギウギ」梅吉の最後はどうなる?モデル・亀井音吉の死因も調査!
あわせて読みたい
【ネタバレ】「ブギウギ」梅吉の最後はどうなる?モデル・亀井音吉の死因も調査!
「ブギウギ」のヒロイン・鈴子(趣里)の父・梅吉(柳葉敏郎)の最後についてネタバレ紹介していきます。 また、梅吉のモデルとなった笠置シヅ子さんの父・亀井音吉さん…
「ブギウギ」買い物ブギーの歌詞・放送禁止で歌われない箇所は?落語がモチーフ!
あわせて読みたい
「ブギウギ」買物ブギの歌詞・放送禁止で歌われない箇所は?落語がモチーフ!
「ブギウギ」第22週「あ~しんど♪」では、笠置シズ子さんのヒット曲「買物ブギ」について描かれますが、実は「買物ブギ」の歌詞の中には放送禁止用語が含まれています。…
「ブギウギ」柴本タケシの実在モデルは?演じる三浦獠太はキングカズの息子!
あわせて読みたい
「ブギウギ」柴本タケシの実在モデルは?演じる三浦獠太はキングカズの息子!
「ブギウギ」に登場する、鈴子(趣里)の新人マネージャー・柴本タケシの実在モデルについて調べてみました。 (※ネタバレを含みます。ご注意ください。) また、柴本タ…
【ブギウギ】「ヘイヘイブギー」・歌詞「ラッキーカムカム」の意味は?笠置シヅ子最後の紅白で熱唱!
あわせて読みたい
【ブギウギ】「ヘイヘイブギー」・歌詞「ラッキーカムカム」の意味は?笠置シヅ子最後の紅白で熱唱!
「ブギウギ」のヒロイン・鈴子(趣里)のモデルとなった笠置シヅ子さんの曲「ヘイヘイブギー」の曲についてご紹介していきます。 また、「ヘイヘイブギー」の中には「ラ…
「ブギウギ」夜の女のラン・マキ・タマを演じるのは?小田ゆりえ・辻凪子・和海のプロフィールまとめ!
あわせて読みたい
「ブギウギ」夜の女のラン・マキ・タマを演じるのは?小田ゆりえ・辻凪子・和海のプロフィールまとめ!
「ブギウギ」において、ヒロイン・鈴子(趣里)は、おミネ(田中麗奈)をはじめとする有楽町界隈の夜の女たちと交流を深めるようになります。 この有楽町界隈の夜の女の…
【ブギウギ】ジャングル・ブギー作詞は黒澤明!映画「酔いどれ天使」劇中歌で笠置シヅ子も出演!
あわせて読みたい
【ブギウギ】ジャングル・ブギー作詞は黒澤明!映画「酔いどれ天使」劇中歌で笠置シヅ子も出演!
「ブギウギ」のヒロイン・鈴子のモデルとなった笠置シヅ子さんのヒット曲「ジャングル・ブギー」は、黒澤明さんが作詞したものであり、 黒沢さんが監督を務めた映画「酔…
【ネタバレ】「ブギウギ」達彦の母親はタイ子!子役・蒼昴(そうあ)の出演作品まとめ!
あわせて読みたい
【ネタバレ】「ブギウギ」達彦の母親はタイ子!子役・蒼昴(そうあ)の出演作品まとめ!
「ブギウギ」に靴磨きの少年として達彦(蒼昴)が登場しましたが、この達彦の母親は、実は、鈴子(趣里)の幼馴染みのタイ子(藤間 爽子)です。 達彦との出会いをきっ…
【ブギウギ】「東京ブギウギ」の意味と誕生秘話!19週のあらすじネタバレと史実を紹介!
あわせて読みたい
【朝ドラ】笠置シヅ子「東京ブギウギ」の意味と誕生秘話!19週のあらすじネタバレと史実を紹介!
朝ドラ「ブギウギ」のヒロインのモデルとなった笠置シヅ子さんが歌い、大ヒット曲となった「東京ブギウギ」の言葉の意味、 そしてその誕生秘話を「ブギウギ」第19週の放…
【画像】「ブギウギ」鈴子の娘・愛子のモデルは亀井ヱイ子!子役・小野美音の紹介も!
あわせて読みたい
【画像】「ブギウギ」愛子の実在モデルは亀井ヱイ子!子役・小野美音の紹介も!
「ブギウギ」において、鈴子(趣里)と愛助(水上恒司)との間に愛子が誕生しますが、愛子のモデルとなったのは亀井ヱイ子さんです。 この記事では、笠置シズ子さんの一…
【ネタバレ】「ブギウギ」愛助はどうなる?18週「あんたと一緒に生きるで」の内容を紹介!
あわせて読みたい
【ネタバレ】「ブギウギ」愛助はどうなる?18週「あんたと一緒に生きるで」の内容を紹介!
「ブギウギ」に登場する村山愛助(水上恒司)が今後どうなるのかについて、ネタバレ紹介していきます。 スズ子の元を離れ、大阪にて療養を続けている愛助はこれからどう…
「ブギウギ」おミネ(田中麗奈)のモデル「ラクチョウのお米姐さん」とは?人物像から別れまで!
あわせて読みたい
「ブギウギ」おミネ(田中麗奈)のモデル「ラクチョウのお米姐さん」とは?人物像から別れまで!
「ブギウギ」に登場する田中麗奈さん演じる「ラクチョウのおミネ」のモデルとなった「ラクチョウのお米姐さん」について、 その人物像や笠置シヅ子さんとの接点、交流、…
【ネタバレ】「ブギウギ」小夜ちゃんどうなる?米兵サムとアメリカに行くのか!?
はのわジャーナル
【ネタバレ】「ブギウギ」小夜ちゃんどうなる?米兵サムとアメリカに行くのか!? | はのわジャーナル
「ブギウギ」のヒロイン・鈴子(趣里)の付き人・小林小夜はこれからどうなるのか、また、小夜ちゃんと米兵サムと関係のネタバレについてお伝えしていきます。 「弟子にし…
「ブギウギ」サム役はジャック・ケネディで現役プロレスラー!小夜との関係をネタバレ!
はのわジャーナル
「ブギウギ」米兵サム役はジャック・ケネディでプロレスラー!小夜との関係をネタバレ! | はのわジャーナ…
「ブギウギ」に登場した米兵・サムを演じているのは、現役プロレスラーのジャック・ケネディさんです。 この記事では、ジャック・ケネディさんはどのような方なのか、その…