「ブギウギ」大和礼子のモデル・飛鳥明子はどんな人？笠置シヅ子も憧れた娘役トップスターの生涯！

2023年10月20日2024年3月18日

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「ブギウギ」に登場する大和礼子（蒼井優）のモデルは飛鳥明子さんだと言われています。

飛鳥明子さんは、「ブギウギ」のヒロイン・笠置シヅ子さんも憧れた松竹演劇部・娘役トップスター。

飛鳥明子さんはどのような方だったのか、まとめてみました。

（※ネタバレを含んでいます。ご注意ください。）

「ブギウギ」大和礼子のモデル・飛鳥明子はどんな人？

「ブギウギ」に登場する蒼井優さん演じる大和礼子のモデルは飛鳥明子さんだと言われています。

飛鳥明子さんはどのような方だったのか、まとめてみました。

生い立ち

1907年（明治40年）に開業医の娘として生まれた飛鳥明子さんは、高等女学校を卒業後、松竹楽劇部（後のOSK日本歌劇団）に入団されました。

笠置シヅ子さんが1914年（大正3年）生まれなので、笠置シヅ子さんの7歳上。

トゥダンスを得意とし、当時まだ珍しかったクラシックバレエにおいて関西の草分け的存在だったといわれています。

無口な性格で、いつも舞台のことだけを考えていたとのこと。

娘役トップスター

大阪松竹楽劇部、一番最初のスター・飛鳥明子さん。笠置シヅ子さんのみならず、水の江瀧子さんも尊敬する人として挙げている。
トゥシューズが簡単に手に入らない大正時代、手製のトゥシューズを履いて、爪先から血を流しながらバレエの訓練に明け暮れたというエピソードも。 pic.twitter.com/AMV0dh87cD
— 小針侑起 (@peragoro22) October 9, 2023

トゥシューズが手に入らない時代、手製のトゥシューズを履いて爪先から血を流しながらバレエの練習に明け暮れたという以外にも、

練習においては、集中するために他の団員と一緒にはせず、一人で黙々と行っていたとのこと。

また、「足がむくむから」と、休憩時間はテーブルに足をあげて休み、「少しでも脚が細くなるように」と休憩時間はビール瓶で脚をこすっているなど、「美」に対してとてもストイックだったようです。

桃色争議にて

1933年、親会社の松竹が一部の劇団員の解雇と全部員の賃金削減を通告し、それに納得できない松竹少女歌劇部・松竹歌劇部の団員たちとの間で起きたのが桃色争議。

松竹からの通告に対抗するとともに、待遇改善を求めて東京、大阪それぞれ会社側と争いました。

東京の少女歌劇団の部員たちは、男役トップスター・水の江瀧子さんを争議委員長に任命し、神奈川県・湯河原温泉郷の旅館に立てこもり、

一方、大阪の団員たちは、飛鳥明子さん争議団長に据え、高野山の一宇に立てこもりました。

水の江瀧子さんと飛鳥明子さんというスターが先頭に立ったこともあってか、世論の後押しもあり、

争議団の要求のほとんどが認められ、「最低賃金の制定、衛生設備の完備、公休日の制定」を獲得したことで実質的には争議団の勝利となりましたが、

水の江瀧子さんは懲戒解雇、飛鳥明子さんは謹慎処分となってしまいました。

桃色争議については、こちらの記事にて詳しく書いています↓

退団後

謹慎処分となってしまった飛鳥明子さんですが、この騒動の責任を取って退団。

ですが、その後、指導者として劇団に戻り後進の育成に尽力されました。

また、私生活ではご結婚されるのですが、お相手は松竹楽劇部のギタリストである片野実雄さんではないかと思われます。

#ブギウギ豆知識 48

当時のOSKのギタリスト、片野実雄さん。
東京出身。近くに住んでいた山田耕筰さんの弟子でした。
父は高名な学者で音楽の道を反対、布団にこもってひっそりギターを引いていたりして勘当されたりもしたそうです。
父の転勤で大阪に移り、OSKに入りました。#ブギウギ放送中！
— ドクター橋爪│プロデューサー@ブギウギ (@drhashizume) October 18, 2023