「ペンディングトレイン」第2話の中で、井之脇海さん演じる大学院生・加藤祥大が言ったパスカルの言葉。
「人間は天使のように振る舞おうと思いながら、まるで獣のように行動する。」
気になったので、どういうことなのかじっくり調べてみると、赤楚衛二さん演じる消防士・白浜優斗のこれからの姿の伏線なのでは?ともとれるのです。
以下に、詳しく考察していきます。
目次
「ペンディングトレイン」考察!パスカルの言葉は優斗の未来への伏線?!
第2話において、井之脇海さん演じる大学院生・加藤祥大が、暗い車両の中で日向亘さん演じる高校生にフランスの哲学者・パスカルの言葉を話して聞かせる場面があるのですが、
そのパスカルの言葉がなんとも意味深なのです。。。
パスカルは、「人間は、天使(神)と自然(獣)と間で宙吊りになっている不確かな存在である。」としています。
これは、「人間は、キリスト教的な倫理に即した生き方をしようと望んでいたとしても、完全にそうすることはできない。常に、いくらかは自然(獣)の側に寄った行動をしているものである。」ということを意図しています。
「獣ではないけれど、完全に天使にはなり切れない」のが人間だということ。
ドラマ「ペンディングトレイン」において、「天使のような行動をしている」のは、「全員助ける」としている白浜優斗。
パスカルの言葉の意味と照らし合わせると、当初は「全員助ける」としていた白浜優斗も、物語が進みサバイバル生活が長くなることで、これからその気持ちに変化が出てくる・・・ということの暗示とも取れますね。
まるで「天使」のような行いをしている優斗にも、精神的な限界が来るのかもしれません。
「ペンディングトレイン」考察!対照的な直哉の存在が優斗を救う?
「信じなければ助からない」とする優斗に対し、「疑わなければ助からない」とする山田裕貴さん演じる美容師・萱島直哉。
この二人の考え方の違いは、上記のパスカルの言葉「天使」と「獣」を象徴したもののように思えます。
「やれるだけやってみよう」と言う優斗に対し、「やれるだけやっても、報われないこともある」ということをこれまでの人生の中で経験してきたことで、そんな優斗に「思い上がりだ」と反発する直哉。
直哉の「やれるだけやってきた」ことについてはこちら↓
2人の考え方は相容れないもののようにも思えますが、↑の記事にも書いていますが、直哉の気持ちに変化が出てきたこと、
長いサバイバル生活の中で「やれるだけやってみても上手くいかないことがある」「努力だけではどうしようもないこともある」ということが積み重なってくれば、
優斗も直哉の言わんとすることが分かり、お互いの考え方に共感できることも増えてくるのでは?
おそらく、「やってもうまくいかないこと」が積み重なれば、優斗も精神的に限界が来るかと思うのですが、その時、段々と心を開いてきた直哉に励まされる・・・そんな展開になるのでは?と予想します。
パスカルが言うところの「人間は獣ではないけれど、完全に天使にはなり切れない」という言葉を白玉優斗が体現していくような気がします。
優斗のこれからの姿の伏線とも取れるような…。
まとめ
「ペンディングトレイン」第2話の中で、井之脇海さん演じる大学院生・加藤祥大が言ったパスカルの言葉。
「人間は天使のように振る舞おうと思いながら、まるで獣のように行動する。」
この言葉を考察すると、これまで「天使」のように振舞っていた白浜優斗のこれからのことを暗示している伏線のように感じられます。
「信じなければ助からない」を信念に「全員助ける」としていた白浜優斗ですが、これからサバイバル生活を送って行く中で、「やれるだけやってみてもどうしようもないこともある」という壁にあたることで、精神的に参ってしまい自暴自棄になってしまいそうになることが考えられます。
そんな時、優斗と対極な考えを持っている、いわば「獣」の象徴のような「疑わなければ助からない」という考えの直哉に励まされるとともに、直哉のことも理解していくようになるのでは?
パスカルが言うところの「人間は獣ではないけれど、完全に天使にはなり切れない」という言葉をこれから白浜優斗がドラマの中で体現していくように思えます。
他にもいろいろ考察しています↓