「VIVANT」第3話において、主人公・乃木憂助(堺雅人)のもう一つの人格の名称がF(エフ)であることが明らかとなりましたが、私はFこそが乃木の本来の人格なのでは?と考察しています。
主人格であるように見えている気が弱そうで優しい憂助は、世間を欺くための仮の姿ではないかと思うのです。
以下、考察していきます。
目次
「VIVANT」考察! F(エフ)こそが乃木の本来の人格?
乃木の中に強気な乃木であるFと弱気な乃木憂助の2つの人格があるように見て取れますが、本来の乃木は強気な印象のFではないかと私は考察しています。
乃木の中には2つの人格
乃木憂助の中には、一見すると2つの人格が存在しているように見受けられます。
一人目の乃木憂助は、丸菱商事に務めるエリートでありながら、社内においては「同期の昇進レースではビリっけつ」とささやかれており、気が弱い印象。
それに対し、2人目の人格はF(エフ)と呼ばれており、頭のキレるしっかりした印象。
F(エフ)が登場する時
普段は、気が弱く温厚な性格の乃木憂助ですが、時折、もう一つの人格であるFが登場する場面があります。
その時、憂助はこめかみのあたりを痛そうにいつも押さえています。
この仕草をすると、Fが現れます。
スパイ活動の時にも出てこない
気の弱そうな印象の乃木憂助ですが、第1話においてGFL社のアリ社長のスマホにに何か仕掛けたり、アリ社長のスマホからデータを抜き取るような行動をしています。
また、第1話においては、パンツの裾におそらく銃を隠しており、テロ組織の幹部・ザイールを撃っているような場面も。
そして、第3話において、サーバールームからデータを盗み出す際に、咄嗟の判断と素早い動きで床下に隠れましたが、
これらの場面においてはこめかみを触っておらず、表情もいつもの憂助の印象なので、Fが行ったものではなく、憂助の人格のまま行われたことのように思えます。
憂助は仮の姿?
スパイ活動をする際にも、Fが登場して行うのではなく憂助のまま行っているため、主人格は憂助であるように思われますが、
実はそうではなく、Fこそが乃木の本来の人格であり、しっかりした頭のキレる人物のままだと周囲の人間に「別班ではないか?」「あの人だったらそうかもしれない」などと疑われてしまうため、
「まさかあの人が・・・?」「そんなわけはないだろう。」と思われるよう、敢えて気の弱い憂助に成りすましているのでは?と私は思うのです。
「VIVANT」考察!野崎守(阿部寛)は気付いている?
本来の乃木は、頭のキレるしっかりした人物であり、周囲にそれを悟られないよう、わざと気の弱い人物である”振り”をしている・・・
おそらく、野崎はそのことに気付いているように思えます。
「バカなふりをしているのが一番」
日本に帰国する飛行機の中において、野崎は憂助にこう言います。
「身の安全のためには、何も知らないバカなふりをしているのが一番だ。」
これは、まさに乃木が行っている行動そのものを指しているように聞こえます。
おそらく野崎は、乃木が本当はそうではないのに「何もできない人物のふりをしている」ということに気付いているのだと思われますし、
野崎の言葉の後の乃木の表情からは、「もしかして気付かれているのでは?」と思っているようにも見て取れます。
サーバールームにて
丸菱商事同期の山本巧(迫田孝也)の協力を得て、何とかサーバールームに忍び込むことができた乃木でしたが、危うく警備員に見つかりそうになりました。
誰もが「万事休す!」と思った場面でしたが、乃木は咄嗟の判断で床下に隠れ、事なきを得ました。
普段の乃木憂助からは想像することができない機転の利かせ方と素早い動きに、野崎はこの表情。
この出来事からも、野崎は乃木のことを「本当は頭のキレる人物」だと確信していることと思います。
「VIVANT」考察!Fが現れるのは判断に迷った時
憂助がこめかみを押さえると現れるFですが、その登場の箇所を見ていると、憂助がどうしたらいいのか判断に迷った時に現れているように思えます。
タクシーに置いて行かれ、砂漠の中でどうしたらいいかわからなくなった時や、誤送金の問題をどうやって解決したらいいのかわからなくなった時など、
憂助だけでは対処するのが難しいと感じられるときに現れているようです。
第3話において、「この件がおさまるまで出てこないでくれ。」と頼む憂助に対し、「何言ってるんだ。いつだって俺を呼んでいるのはお前の方じゃないか。」とFは言っています。
これは、その言葉通り、気の弱い憂助として存在しているものの、判断に迷うような重大な場面においては本来の人格であるFを自分の中から呼び出し、
自身の中でどうすべきか自問自答しているように思えます。
よって、乃木は二重人格というわけでなく、本来の乃木は気が強くしっかり者で頭のキレるFでありつつも、世間を欺くために気が弱く温厚な人物を完全に装っており、
憂助としての思考だけでは判断できかねる際に本来の人格であるFを呼び出し、どうすべきか本来の人格の思考にて考えている・・・そんなふうに見て取れます。
まとめ
「VIVANT」第3話において、主人公・乃木憂助(堺雅人)のもう一つの人格の名称がF(エフ)であることが明らかとなりましたが、私はFこそが乃木の本来の人格なのでは?と考察しています。
乃木憂助は、本来の人格であるFが世間の目を欺くため、装っている”仮の姿”であり、
完全に憂助になりきっていることで本来の人格であるFは表に出てこないようにしているものの、どうすべきか判断に迷うような局面においては、本来の人格であるFとしての思考をプラスすることで自問自答している・・・
Fが登場する場面は、そんな場面ではないかと考察しているのですが、果たして真相はいかに?
Fの謎が明らかになっていくのも楽しみですね!
【追記】
乃木憂助の経歴が明らかになったことで、Fについての謎も少しわかってきました。
おそらく、Fは、丹後隼人のことであり、「隼(ハヤブサ)」を意味するfalcon(ファルコン)の頭文字では?と考察しています。
詳しくは、こちらの記事にて考察しています↓
他にもいろいろ考察しています↓