「VIVANT」第6話放送終了後、黄色い衣装を身に付けていることもあり、「ドラム(富栄ドラム)が怪しい!」という声が多く上がっていますので、色について考察してみました。
有能なうえ、可愛らしくて人気者のドラムですが、第6話にて、テント内に裏切り者がいたことが分かり、その時、テントの裏切者が黄色の衣装を身に付けていたことから、
黄色の衣装を身に付けているドラムに対しても「もしかして、裏切者・・・?」と疑う声が多数上がっています。
黄色の衣装を着ていることが、何故「裏切るのでは?」という声に繋がっているのか、
また、衣装の色以外にも、「ドラムが怪しい」と思われている理由についてまとめてみました。
目次
【考察】「VIVANT」ドラムが怪しい理由8選!黄色い衣装は裏切者の象徴!?
「VIVANT」第6話放送終了後、黄色い衣装を身に付けていることもあり、「ドラムが怪しい!」という声が多く上がっています。
「ドラムが怪しい!」と言われる理由と、何故黄色い衣装を身に付けていることが「裏切者」に繋がるのかについて、詳しく考察していきます。
①衣装が黄色
ドラムの衣装の色は黄色。
もう黄色は、ドラムのシンボルカラーと言っても過言ではないような気がします。
テントの会議
「VIVANT」第6話において、集めた資金で私腹を肥やしていたことが分かったギリアム(海老原恒和)は、リーダーであるノゴーン・ベキに制裁を加えられました。
この時、ギリアムが来ていた衣装の色は黄色でした。
ルーベンス「最後の晩餐」に描かれたユダ
中世ヨーロッパでは、黄色は忌み嫌われていたとのことで、その理由については以下の通りです。
中世フランス語の「fauve(フォーブ)」という言葉が単に黄褐色という意味ではなく、比喩的に「裏切り」という意味を持っていたからだとされています。
https://www.folk.co.jp/
ルーベンスの「最後の晩餐」に描かれたユダも黄色い衣装を着せられています。
第1話から第5話までにも”裏切者=黄色”
第6話のギリアムだけでなく、これまでの放送回においても、裏切者の色として黄色が使われる場面がありました。
歯が真っ黄色のジジイ
第1話において、バルカ警察に追われている乃木憂助(堺雅人)らの居場所を教えたこちらの男性について、ドラムは「歯が真っ黄色のジジイ」と表現していました。
大使を裏切ったナジェムのジャケット
バルカ大使館にて、バルカ共和国日本大使・西岡英子(檀 れい)のことを裏切り、乃木たちを逃がした通訳・ナジェムが着ていたのも黄色いジャケットでした。
山本巧(迫田孝也)のネクタイ
乃木が「同期の中で唯一本音で話せる相手」と言っていた山本でしたが、実際はテントのモニターでした。
山本が身に付けていたネクタイの色も黄色。
テントの幹部・アリ(山中崇)のメモ
テントの幹部であったGFL社のアリ(山中崇)は、第6話において乃木にテントに繋がる謎のメモを渡しました。
これは、アリにしてみればテントに対する裏切り行為です。
この時、アリが乃木に渡したメモ用紙の色は黄色でした。
②話せない
ドラムは、「日本語はわかるけれども話せない」という設定であり、野崎守(阿部寛)らと話すときには携帯のアプリを使用しています。
しかし、モンゴル語を話す際にもやはり携帯で会話をしており、ドラムは話せないという設定。
よって、このことも「なぜ話せないんだ?」と疑問に感じ、「怪しい」という声に繋がっているように思えます。
ですが、当初ドラムは話せないという設定ではなかったそうです。
ドラムを演じている富栄ドラムさんは元力士。
これまで俳優としてのご経験はあるものの、本格的な役者デビューは、この「VIVANT」。
よって、監督が演技をつけても、監督のイメージしている演技がなかなかできなかったことで、限られた撮影時間であったことに加え、堺雅人さんなど他の俳優さんを待たせてしまうことの影響を考慮したこと、
また、富栄さんの声も爽やかな声であったことからドラムの役柄の印象と異なっていたことで、急遽「話ができない人物」という設定にしたのだそう。
話ができない人物であることから「怪しい」という声に繋がっているようですが、話ができないことに関しては、どうやら怪しまなくてもいいようです。
こちらの記事では、大人気な富栄ドラムさんについて詳しく書いています↓
③有能すぎる
野崎の相棒としてとても優秀な仕事ぶりのドラム。
乃木の持っていたカバンに盗聴器をつけたり、野崎の求めに応じて装甲車やラクダを準備したり、モンゴルへ出国する際にはバルカ警察がいる位置を全て特定したり、、、
いつも先を見越して行動しており、思わず「何者?」と言いたくなります。
④素性が明かされていない
とても有能なドラムですが、ドラマの中はもちろん、公式ページにおいても「野崎の仲間」というだけで詳しい素性は一切明かされていません。
これだけ有能な人物なのですから、これまで特殊な訓練を積んでいたのでは・・・?
この「素性が明らかではない」ということも、視聴者が「怪しい」と感じることに繋がっています。
⑤命を懸けて野崎を助ける
野崎らがバルカ共和国から日本へと脱出するために、現地人も決して足を踏み入れない「死の砂漠」と称されるアド砂漠横断に挑むとともに、
祖国を追われるほどの重罪を犯すなど、ドラムは自らを危険にさらし、野崎に献身しています。
ここまでドラムが野崎に尽くすのには一体どんな理由があるのでしょうか?
命がけで野崎のサポートをする背景に何があるのか、そのことについてもドラマの中では一切触れられていないため、このことについても「怪しい」と感じてしまいます。
⑥ブルーウォーカーを知っていた
「野崎の仲間」というだけで、何者なのか一切素性が明かされていないドラム。
公安のサイバー対策課のホワイトハッカーである東条翔太(濱田岳)が「俺なんか足元にも及ばない神様」と言うほどのハッカー・”ブルーウォーカー”についてよく知っており、
「日本人だったとは。超ビックリ超ビックリ。」と言うとともに、ブルーウォーカーこと太田梨歩(飯沼愛)の写真を見て、「この子がブルーウォーカーなの?超可愛い超可愛い!」と言っていました。
野崎や乃木も知らなかったブルーウォーカーについてドラムが詳しかったことから、このことについても「怪しい」と感じる視聴者が多かったようです。
⑦ジャミーンのアルバム制作の場面
ジャミーンがバルカから持ってきた写真を整理したドラム。
その中には、山本がテントの構成員たちと共に写った写真が存在していました。
ドラムは野崎の相棒ゆえ、自分の相棒である野崎がテントを追っていることも知っていて良さそうですが・・・、
ジャミーンの持っていた写真の中に写っている人物の戦闘服に野崎が追っているテントのマークが入っていることには気が付かなかったのでしょうか?
これまで、とても優秀なエージェントとしての姿を見ていることで、ドラムがそのことに気が付かなかったとは思えないため、このことについても「怪しい」という声に繋がっています。
また、この写真を乃木に見せたタイミングについても怪しく感じてしまいます↓
⑧ジャミーンの面倒をみている
ドラムはジャミーンと共に来日して以来、病室にてジャミーンの面倒をみています。
ジャミーンの手術の日には、こんなふうに祈りをささげる場面も。
同じバルカ人であり、バルカから一緒に日本にやって来た幼いジャミーンのことを大切に思っている・・・そういうドラムの優しさが表れた場面とも思えるものの、
引っかかるのは、第1話でのテントのリーダーであるノゴーン・ベキのこの言葉・・・
「ジャミーンは我々で面倒をみる」
「面倒をみる」と言っておきながら、テントはジャミーンの手術費用を出していないことが気になりますが、
実際にジャミーンの面倒をみているのは薫とドラムゆえ、もしかすると、薫もドラムもテントに繋がりがあるのでは?とも取れることで
このことも「ドラムは怪しい」との声に繋がっています。
一方で、テントがジャミーンの手術費用を出していないことを考えると、テントと薫とでジャミーンの奪い合いをしているようにも思えます↓
「VIVANT」における色の使われ方
黄色は「裏切り」を象徴する色であり、「VIVANT」の中においても同様に「裏切り」の象徴として黄色が使われているのでは?と考察されていますが、
「VIVANT」においては、黄色以外の色も印象的に使われている場面があるのです。
赤
キリスト教における「黄色」が裏切りの象徴であるのに対し、「赤」はイエス・キリストの血の色を表しています。
ドラマの中では、第6話において、乃木が父親であるベキに対する想いをFに打ち明けていたホテルの部屋が一面「赤」でした。
肉親の愛情を知らない乃木は、テントのリーダーが自分の父親であることを知った上でもなお、
「それでも会ってみたい」
「息子だとわかったら愛情を注いでくれるかもしれない」と言います。
それに対し、Fは「その(ベキに会う)時は親父を殺す時だ!」と言います。
乃木の心の中の痛々しい場面が描かれていたように思えました。
青
「黄色」は裏切りの色、「赤」はイエス・キリストの血の色を表す色、それに対し、「青」は聖母マリアを表しています。
「VIVANT」においては、ジャミーンの病室の壁の色に使われており、とても印象的です。
日本でこの壁色の病室ってなかなかなさそうです。
それゆえ、やはり意図的に色が使われていると感じざるを得ません。
「聖母マリア」・・・献身的にジャミーンのことを看病する薫の姿を「聖母マリアみたいな姿」とFは表現していましたので、
やはりこの病室の「青」は聖母マリアを表しているように思えます。
まとめ
「VIVANT」において、ドラムが怪しいと思われている理由についてまとめてみました。
ドラムが「怪しい」と言われている理由は以下の通りです。
①衣装が黄色
②話せない
③有能すぎる
④素性が明かされていない
⑤命を懸けて野崎を助ける
⑥ブルーウォーカーを知っていた
⑦ジャミーンのアルバム作成時にテントに気が付かない
⑧ジャミーンの面倒をみている
また、「VIVANT」において、色が象徴的に使われていることからも、黄色の衣装を着ているドラムが「裏切者」である可能性は高そうな気がします。
ですが、ドラムが「裏切者」であった場合、誰を裏切るのか?
行動を共にしている野崎なのか?
はたまたドラムがテント側の人間であった場合、テントを裏切るのか??
素性がはっきりしていないため、まだまだ考察の余地がありますね。
他にもいろいろ考察しています↓