「VIVANT」第7話、バルカ行きの飛行機にて交わされた乃木憂助(堺雅人)と野崎守(阿部寛)の会話が、これからの2人の関係性の伏線となっているように思えます。
また、乃木が野崎の手を握って言ったようにも見えますが、この時現れていたのは、乃木のもう一つの人格であるFである可能性も・・・。
別班と公安、やり方は違えど、2人は共に日本を守るため、これから再びお互い協力していくのでしょう。
以下、詳しく考察していきます。
目次
【考察】「VIVANT」乃木と野崎の飛行機の中での会話が伏線!
バルカ行きの飛行機の中で、乃木と野崎が交わした言葉が今後のドラマの展開において重要な伏線となっており、2人は今後、再び協力していくように思えます。
鶏群の一鶴眼光紙背に徹す
バルカ行きの飛行機に隣り合わせの席に座った乃木と野崎。
乗客が寝静まっている中、突然、乃木が野崎の手を握り、こう言いました。
「あなたは鶏群の一鶴 眼光紙背に徹す」
この言葉の意味を考えると・・・
「鶏群の一鶴」は、鶏の中の一羽の鶴に例え、凡人の中に優れた人が1人交じっていることを表しており、
「眼光紙背に徹す」は、紙の裏まで見通すという意味から、物事の裏にあるその真意まで読み取るということを示しています。
よって、乃木が野崎に宛てた「あなたは鶏群の一鶴 眼光紙背に徹す」の意味は・・・
「野崎さん、あなたはとても優れた人です。物事の表面だけでなく、その奥にある真意まで汲み取れる人だ。」ということになるのではないでしょうか。
この後、乃木は別班の仲間たちに向けて銃を発砲し、「父親に会いたい」とテントの一員になることを志願しました。
おそらく、飛行機の中で乃木が野崎に宛てたこの言葉は、この自らの行動について、野崎に「真意を見抜いて欲しい」と伝えたかったのだと思われます。
乃木の裏切り行為の真意については、こちらの記事にて詳しく考察しています↓
乃木ではなくF?
野崎の手を握り、「あなたは鶏群の一鶴 眼光紙背に徹す」という言葉を宛てた乃木ですが、
その話し方や背筋の伸び具合から、乃木憂助ではなく、別人格のFである可能性もありそうです。
バルカに出発する前、Fは乃木に対して「死なねえよ。俺がお前を死なせねえ。」と言っていました。
もしかすると、憂助の命を守りたいと考えたFが出てきて、憂助の力になってやって欲しいと野崎に託したのかもしれません。
【考察】「VIVANT」Fは野崎を疑っていた
実は以前から、Fは野崎には懐疑的でした。
ですが、バルカ行きの飛行機にて野崎の過去の話を聞いたことで、野崎に対する不信感がなくなったように思えます。
壁ドンで不信感
「VIVANT」第2話において、「乃木憂助、俺を共同戦線を張れ!」と言っていた野崎。
そして、憂助に対して壁ドンをした野崎をFは不信がっていました。
Fは憂助に対して、「おまえ、本当に野崎と手を組むつもりか?」「あいつのお前を見る眼差し、お前に気があるんじゃないの?」「普通、男に壁ドンするか?」などと言っており、
憂助は全く気付いていなかったようですが、野崎の乃木を見る目は普通ではないことをFは見抜いていました。
飛行機での話
飛行機の中で、野崎の手を握り、「あなたは鶏群の一鶴 眼光紙背に徹す」という言葉を宛てたのがFであったとすると、
野崎の憂助を見る眼差しから、「憂助に気があるのでは?」と思っていたものの、野崎の口から過去の話を聞いたことで
「憂助に気がある」という疑いが晴れ、Fは安心したように思えます。
野崎の過去の話とは・・・
北京の大使館にリエゾンとして働いていた時からの仲間に、リュウ・ミンシュエンという可愛がっていた後輩がいた。
リュウはドラム(富栄ドラム)のようなエージェントで、野崎のため一生懸命働く真面目な人物。
野崎に好かれようと必死になったことで、度を越えた捜査をし、亡くなってしまった。
このことは、野崎にとっての唯一の失敗。
見た目もリュウ・ミンシュエンと乃木は似ており、頼りなく見えて実は芯がある・・・そんなところも乃木によく似ているため、
野崎は、つい乃木のことを見てしまうのだということでした。
野崎の乃木に対する視線の意味が分かったことで、Fは安心して野崎に憂助のことを任せることができると思い、憂助が寝ている間に現れ
野崎の手を握り、憂助のことを託したのかもしれません。
野崎がこの話を乃木に向けてしたということは、「もうこのような失敗はしたくない。」「乃木のことは何としても守りたい。」という意志の表れであるようにも思えるね。
【考察】「VIVANT」野崎へ託したFと憂助の想い
飛行機の中で、「あなたは鶏群の一鶴 眼光紙背に徹す」という言葉で、野崎に「これから行動することの真意を射抜いて欲しい」と伝えたのは、
話し方や背筋の伸び具合などの佇まいから、憂助ではなく、おそらくFであろうと私は考察しています。
また、空港に降り立ってから、乃木憂助の人格において、ハリーポッター好きの野崎に対して、「今から、スナイプ社との商談がある」と
ハリーポッターの登場人物であり、作中で二重スパイを行っていたスナイプという人物の名を架空の会社名として伝えていることから、
ここでも、自らが行うことをハリーポッターの登場人物の名を挙げることで野崎に伝えようとしていることが読み取れます。
これまでは、Fが野崎に対して懐疑的でしたが、Fの中の野崎への不信感が払しょくされたことで、野崎は乃木憂助の中にある2つの人格の両方からの信頼を得ることが出来ていることから
そこには、今まで以上の硬い絆を感じます。
これからは、乃木のことを野崎がサポートしながら物語が展開していく・・・そういう流れになるように思えます。
まとめ
「VIVANT」第7話、バルカ行きの飛行機にて交わされた乃木と野崎の会話が、これからの2人の関係性の伏線となっているように思えましたので。考察してみました。
野崎の手を握り、「あなたは鶏群の一鶴 眼光紙背に徹す」という言葉を宛てた乃木。
この言葉の意味は、「あなたはとても優れた人です。物事の表面だけでなく、その奥にある真意まで汲み取れる人だ。」ということであり、
野崎に対して、「これから起こす自分の行動の真意を見抜いて欲しい」と伝えたかったのだと思います。
また、この時の乃木は、その佇まいから、憂助の人格ではなくFであるように思えます。
乃木憂助の中に存在する二人の人格それぞれからの想いを託された野崎。
これから、再び乃木と野崎は共同戦線を張り、テントとその奥にあるものに迫っていくのだと思われます。
これからどんなふうに協力していくのか、乃木と野崎、2人の絆の深まりを見られるのも楽しみですね!
他にもいろいろ考察しています↓