「VIVANT」第7話を考察すると、薫(二階堂ふみ)が再び赤飯を食べるシーンがありましたが、これは、乃木(堺雅人)が薫のことを試した場面であり、伏線だったのでは?と私は思うのです。
また、一夜明け、乃木は目玉焼きを作っている薫の動画を撮影しており、「綺麗だったから(撮影していた)」と話していましたが、
これについても、誰かに見せるために撮影していたように考察しています。
以下、それぞれ詳しく説明していきます。
目次
【考察】「VIVANT」赤飯から薫の正体を見抜いた!?
「VIVANT」第7話において、薫が再び赤飯を食べるシーンがありましたが、これは、乃木が薫のことを試した場面だったのでは?と私は考察しています。
薫に再び赤飯を食べさせ、その反応を見ることで、乃木は薫の正体を確かめようとしたのでは?と思うのです。
野崎の赤飯を食べた時の反応
「VIVANT」第2話において、バルカ大使館にて野崎守(阿部寛)の作った赤飯を食べる場面がありましたが、
この時薫は、口に入れた途端に眉をひそめており、口では「おいしい。本物!」と言ってはいましたが、少しもおいしそうな表情をしていませんでした。
この表情から、もしかすると薫は赤飯を初めて食べたのでは?とも思えます。
「赤飯が食べたい」という乃木のために野崎が作った食事でしたが、この時、新庄浩太郎(竜星 涼)が「赤飯以外はすべて地元の食材で作られたんです。」と言っています。
・・・ということは、バルカでは赤飯は食べることができないということであり、
薫は、日本人でありながらも、日本で生まれ育ったわけではなく、もしかしたらバルカで生まれ育った・・・そういう可能性もありそうです。
薫はこの時、日本の赤飯を初めて口にしたのかもしれません。
乃木の赤飯を食べた時の反応
「VIVANT」第7話において、「野崎さんから教えてもらったお赤飯、仕込んであるんです。一緒に食べませんか?」と乃木に誘われ、乃木の自宅において赤飯を食べた時の薫も、
バルカ大使館において赤飯を食べた時同様、一瞬眉をひそめていました。
そしてその後、薫は言います。
「おいしーい!野崎さんのよりおいしいです。」
乃木は赤飯の味付けを変えた?
「野崎さんのよりおいしい」
薫は乃木に対してこう言いました。
これは、作ってくれた乃木を喜ばせようとそう言ったと取れなくもないですが、薫にとっては本当に「野崎が作ったものよりもおいしい」と感じていた可能性もありそうです。
乃木は、薫に対して好意を持っているようですが、もしかすると、急に自分に接近してきた薫を怪しみ、試したという可能性もありそうです。
調べてみると、モンゴルでも、旧正月に食べられるウゼムテイボダーというモンゴル版赤飯ともいえる料理があることが分かりました。(「VIVANT」の舞台はモンゴルではなく、バルカではありますが・・・。)
ウゼムテイボダーには、干しブドウが入れられているとのことなので、おそらく甘いのでは?と思われます。
もしかすると、乃木は赤飯の味付けをわざと甘くしており、食べ慣れたものの味付けに近かったことで、薫は「野崎さんのより美味しい」と感じた可能性もありそうです。
【考察】「VIVANT」乃木が薫の動画を撮っていた理由は?
一夜明け、薫に美味しい目玉焼きの作り方を教えながら薫の動画を撮影していた乃木。
「何撮ってるんですか」という薫の言葉に、乃木は「綺麗だったから」と答えていましたが、実はそうではなく、誰かに見せるという目的で薫の姿を撮影していた可能性もあるのでは?
「VIVANT」第7話の最後、乃木は別班の班員を銃で撃ち、テントの内部に入り込みました。
元々、テントの内部に入り込む作戦を立てていたところ、甘く炊いた赤飯を食べた薫の反応から、薫はバルカ育ちであり、テントと繋がりがあるのでは?と考えたことで、
テントの内部に入り込んだ時のために、テントと繋がりがある薫の動画を撮っておいたとも考えられそうです。
ノコルやベキに薫の動画を見せるという目的があるようにも思えます。
何より、ご飯をよそった後、出来上がった朝ごはんを食べるときの乃木の表情がなんとも辛そうに見えるのです。。。
乃木は薫に好意を寄せているようですが、同時に怪しんでいたのだと思います。
赤飯の他にも、食卓にはカツオのお刺身、冷ややっこ、ほうれん草のお浸しなどが並んでいましたが、
「VIVANT」第1話において、チンギスらバルカ警察に追われていた際、警察犬の追跡から逃れようと民家の台所で調味料を探していた際、「バルカでは調味料は使わない」と乃木が言っていますので、
この時、薫がお醤油などの調味料を使わずに食べたのであれば、薫が日本人でありながらバルカにて生まれ育ったという疑惑が乃木の中で確信に変わったとしてもおかしくないように思います。
薫の怪しい行動については、こちらの記事にまとめてあります↓
ちなみに、第7話にて乃木が別班の班員を銃で撃ったのは、すべて”作戦”であると私は考察しています↓
「VIVANT」公式も赤飯推し!
「VIVANT」における赤飯は、このドラマ全体において大きな伏線であると考えられます。
また、第7話のこの赤飯のシーンは、特に重要なシーンだったのでは?と思うのです。
その理由については、以下の通りです。
公式グッズ
「VIVANT」とのコラボ商品として、2023年7月1日から2023年7月31日までの間、コンビニエンスストアNewDaysにて赤飯おにぎりが販売されており、
番組公式ホームページの商品紹介欄には以下のような記述があります。
【コラボ赤飯おこわ】
劇中登場する「赤飯」を元に商品開発!
劇中では「赤飯」がどのような形で物語に関わってくるのか!?
ドラマと共に、是非チェックしてください!!
https://www.tbs.co.jp/
赤飯が番組コラボ商品になっていることに加え、この記述からも、赤飯は大きな伏線であり、大いに「物語に関わるもの」であることが分かります。
公式アカウントの呟き
また、「VIVANT」第7話が始まる8時間前には、番組公式SNSにこんなつぶやきが・・・!
「最初の20分が超重要」と書かれています。
視聴者側から見ると、最後の乃木が別班を裏切ったように見えた後半部分が衝撃的な展開だったことで、前半ではなく、後半の方がかなり印象深かったですが、
製作者目線で言うと、「最初の20分が重要」とのこと。
それは、最初の20分に伏線がちりばめられているというヒントなのだと思われます。
番組が始まってちょうど20分経ったくらいのところで、乃木はバルカに旅立ちます。
よって、この乃木と薫の赤飯から朝食のシーンは、番組が始まって20分になる直前。
公式SNSの呟きからも、この赤飯のシーンはかなり大きな意味を成すことが分かります。
まとめ
「VIVANT」第7話において、薫が再び赤飯を食べるシーンがありましたが、これは、乃木が薫のことを試した場面だったのでは?と私は考察しています。
乃木は以前より、その行動から薫のことを怪しんでおり、また急に接近してきたこと関しても、薫に対して疑いの目を持っていたのかもしれません。
赤飯を甘く炊くことで薫の反応をうかがい、バルカで育ったことを確信するとともに、テントとの繋がりに対しても気が付いた可能性があるように感じています。
一夜明け、目玉焼きを作っている薫の動画を撮影したのも、テントの内部に入り込んだ際にベキやノコルに見せるためなのでは?
そんなふうにも思うのですが・・・果たして真相は?
【追記】
「VIVANT」第9話において、テントのリーダーであるベキ(役所広司)はジャミーンのことを気にしていながらも、ジャミーンの所在について把握していなかったことが明らかとなりました。
薫がテントの関係者であるならば、ジャミーンのことについてベキに報告していても良さそうです。
ベキがジャミーンの所在について把握していなかったことを考えると、薫はテントの一員ではなさそうに思えます。
こちらの記事では、「薫は調味料を使わなかったのでは?」と考察しましたが、もしかしたらそれとは逆に、薫は調味料を使って食事をしており、
その姿を確認したことで、薫はテントの一員ではないと判断するとともに、薫の正体について分かった可能性もありそうです。
第9話放送後、私は、薫の正体は別班なのでは?と考察しています↓
他にもいろいろ考察しています↓