「VIVANT」において、「怪しい」と言われている薫(二階堂ふみ)ですが、第9話までを視聴すると、テントの一員ではなく別班員である可能性が高まってきたように感じます。
ジャミーンについても、薫がテントの一員ゆえに世話をしているのではなく、テントの謎を解明するため、別班員としてジャミーンに近づいたようにも見て取れます。
薫がテントの一員ではない理由と、別班員の可能性について、以下、考察していきたいと思います。
目次
「VIVANT」薫の正体はテントではなく別班!?
「VIVANT」において、「怪しい」と言われている薫ですが、第9話までを視聴すると、テントの一員ではなく別班員である可能性が高まってきたように感じます。
以下、テントの一員ではないと考える理由と、別班員ではないか?と考える理由を考察していきます。
薫がテントの一員ではない理由
「VIVANT」第9話において、乃木憂助(堺雅人)がジャミーンが日本で手術を受け、元気に暮らしていることを告げると、ベキ(役所広司)とノコル(二宮和也)が安堵するという場面がありました。
第1話において、ベキが「ジャミーンは我々が面倒を見る」と語っていたのですが、実際には、ジャミーンの居場所を把握できていなかったようです。
このことから、薫がテントの一員だった場合、ベキやノコルにジャミーンの居場所を知らせているかと思われますので、
ジャミーンのことをベキやノコルが知らなかったということは、薫はテントの一員ではないと言えるかと思います。
薫を別班員では?と考える理由
第8話での乃木の発言によると、「別班員は世界中のありとあらゆるところにいる」とのことなので、乃木が丸菱商事で働きながら別班の任務にあたっていたように、
薫もバルカにて医師として働きながら別班の任務にあたっていたという可能性もありそうです。
第2話では、以下のような怪しい行動もありました。
フランス語だと言う
ザイールが言った「ヴィヴァン」という言葉は何なのか?と野崎守(阿部寛)が言った際、
乃木が「別班」の発音から遠ざけようと「『ヴィパン』じゃなくて『ヴィヴァン』じゃないですか?」と、本来の読みである「べっぱん」から遠ざけるべく、野崎の思考を誘導しますが、
この時、その話を聞いていた薫は「ヴィヴァンって、フランス語にありますよね?」と言い、さらに「別班」から遠ざけるように誘導しています。
普通にローマ字読みしない
モンゴル語における「別館」の発音から、「ヴィヴァン」は「BEPPAN」であり、「別班」では?と野崎が「ヴィヴァン=別班」であると行きついた際、
「BEPPAN」を普通にローマ字読みすれば「べっぱん」となるはずなのに、普通にローマ字読みすることなく、
薫は「なに?ビ・パンって??」と、ここでも薫は「別班」から遠ざけようとしているように思えます。
「別班」を調べていない
バルカの日本大使館内にて、別班とは何なのか?と薫は野崎に尋ねますが、その時、野崎は別班について薫に話すことはありませんでした。
その後、ジャミーンを洞窟の中で看病していた際、再び薫は野崎に別班について尋ねたのですが、
その時、野崎に「何だ?まだ調べていなかったのか?」と問われ、薫は慌ててインターネットで調べようとしました。
本当に知らないことで、知りたい事であれば、おそらく回答を待つのではなく、自身で調べるのでは?
自分で調べていなかったとなると、薫は別班について知っているけれども知らないふりをしていた・・・そういう可能性もありそうです。
実際、別班員であり、別班のことについて誰よりも良く知っていた乃木も、知らないふりをしていました。
乃木と同じ行動
第2話での以上のことを考えると、自らが別班員であるにも関わらず、発音を遠ざけたり、知らないふりをしていた乃木と
薫は同じ行動をとっているように見受けられます。
また、第8話で乃木が明かしていたように、「別班はチームで行動し、同じ別班員であっても同じチームで作戦を実行したことのある者の顔しかわからない」とのことなので、
乃木と薫が同じ別班員であったとしても、面識がなく、お互い別班員であることは知らない・・・
その可能性も考えられます。
以前にも、薫は別班なのでは?と考察しています。後半の考察は外れていたかと思うのですが、前半の部分は上記のことについてく悪しく解説していますので、よろしければ読んでみてください↓
「VIVANT」薫は長野専務と繋がっている?長野専務と同じ別班チーム?
「VIVANT」第4話では、別班員の可能性が取り沙汰されている丸菱商事・長野専務(小日向文世)と薫との繋がりが疑われる場面がありました。
もしかすると、長野専務と薫は同じチームで動いている・・・そんな可能性も考えられそうです。
長野専務は別班?
第9話までの物語において、「太田と不倫関係にあった」という長野専務ですが、おそらく「不倫関係」ではないのでは?と思われますし、
「薬物依存の治療のため、九州の施設に入所していた」という経歴も疑わしいです。
以下のことから、おそらく長野専務は別班では?と思うのですが・・・。
ザイールについて詳しく聞く
バルカから日本に戻った乃木と料亭にて会食した長野専務は、自爆したザイールについて乃木に詳しく話を聞いています。
この時、Fが「匂うな」と言っていたように、ザイールについて詳しく聞くことに、やはり怪しさを感じてしまいます。
経歴が怪しい
公安の取り調べにおいて明らかになった長野専務の経歴には「空白の2年間」が存在していました。
防衛大学校を卒業し、一橋大学大学院に入学する前に「空白の2年間」が存在します。
本人は「薬物依存の治療のために施設に入所していた」と言っており、公安の取り調べの際にも「裏はとれた」とのことでしたが、
野崎曰く「別班は経歴を綺麗に消す」とのことなので、この「施設入所」に関しても、本当でない可能性もあるかと思われます。
乃木が東大の大学院生として生活しながら別班の任務にあたっていたように、
長野専務に関しても、「空白の2年間」で別班の訓練を受けていたり、一橋大学の大学院生として生活しながら別班員としての任務にあたっていた可能性もありそうです。
ちなみに、長野専務の「空白の2年間」と時を同じくして、乃木が戦場ジャーナリストの飯田さんによってバルカから日本に連れて帰られており、
戦場ジャーナリストの飯田さんは長野専務ではないのか?という声がありますが、これについては、実年齢46歳の和田聰宏さんが演じられていましたので、「飯田さん=長野専務」ではないようです。
それについては、こちらの記事に追記として詳しく書いています。↓
太田のセリフ
テントの手がかりをつかむため、別班の任務に協力した天才ハッカー・ブルーウォーカーこと太田梨歩。
ですが、乃木や黒須駿(松坂桃李)の言うことを信用できない太田は、自分を監禁した山本の仲間ではないのか?と疑います。
そして、乃木にナイフを差し出し、こう言いました。
「訓練、したんでしょ?見せてよ。」
この言葉を受け、乃木と黒須は投げたバナナをナイフで刺し、太田を安心させたのですが、
太田のこのセリフは、まるで別班員がどんな訓練をしているのかをよく知っているかのような口ぶりでした。
長野専務が別班であり、親しかった太田に対し、「どのような訓練をしてきたのか」ということを話しているようにも思えます。
長野専務と太田が不倫関係だった可能性もありますが、長野専務のことを話すとき、太田が涙していることを考えると、もしかしたら親子である可能性もあるのでは?
山本の写真を見せるタイミング
第4話にて、乃木の同期である山本巧(迫田孝也)がテントの日本のモニターであることが分かりましたが、そのきっかけとなったのが
ジャミーンの写真の中にあったテントのマークの付いた戦闘服を着た山本の写真でした。
この写真を乃木に見せたのは薫。
乃木が山本の写真を見たことで、天才ハッカー・ブルーウォーカー太田梨歩(飯沼愛)の居場所を突き止め、山本に監禁されていた太田の救出に繋がりました。
あまりにもタイミングのいい山本の写真の登場でしたので、太田のことを心配した長野専務が薫を使って乃木に意図的に戦闘服姿の山本の写真を見せ、太田の救出を図った可能性もありそうです。
以前にも、長野専務と薫が繋がっているのでは?と考察しています。考察が違っている部分もありますが、2人のつながりについて詳しく書いていますので、良ければ読んでみてください↓
「VIVANT」薫は任務でジャミーンに近づいている!?
薫は、医師として3年前にバルカに来たとのことでしたが、これも意図的であり、テントと関りがあるであろうジャミーンに近づくために別班の任務としてバルカに来た可能性もありそうです。
バルカに来たのは3年前
薫がバルカに来たのは3年前であり、テントが孤児救済の資金のため、テロ活動の代行を始めたのも3年前。
もしかすると、テロ行動を始めたテントの実態を調査するために、医師として働きながら別班として諜報活動を行っており、ジャミーンに近づいたのも、テントの実態を把握するための行動だった可能性もあるのでは?
ジャミーンをテントに渡したくない
自らがバルカ警察に追われる身になり、拘束の危険があるにかかわらず、薫はジャミーンを気に掛けるとともに、野崎らが日本に帰るのを邪魔するような行動をとっています。
日本に帰ってしまっては、自らの任務を遂行できなくなるため、何とかバルカに留まることができるよう画策しているようにも取れますし、
薫は、ジャミーンはテントと繋がっていることが分かっているため、テロ組織であるテントには渡したくないと思うがゆえ、ジャミーンのそばから離れたくないと思っているようにも思えます。
実際のテントは孤児救済を目的とした組織であることを知らないがゆえ、「テント=悪の組織」という考えの元、テントからジャミーンを守っており、それがジャミーンに執着しているように見えているのでは?
もしも、別班の任務として、テロ組織・テントのことを探る目的でジャミーンに近づいたのであれば、実際のテントの姿を知らず、「テント=悪の組織」という考えになっていてもおかしくないかと思われます。
以前、テントとジャミーンを奪い合っているのでは?という考察記事も書いています。↓
ジャミーンに情が湧いている
もし、別班の任務としてジャミーンに近づいたのであれば、自身の財産を投じてまでジャミーンのことを救おうとする姿勢は、任務の域を超えていると言わざるを得ない部分ですが、
それはおそらく、3年間ジャミーンのことを見てきたことで、薫の中に母性が芽生え、情が湧いているがゆえの行動なのでは?と感じます。
乃木がジャミーンを見る薫の姿を自らの母親と重ねていたことからも、薫はジャミーンに情が湧き、母のような愛情を注いでいる・・・ということなのだと私は考察します。
まとめ
「VIVANT」において、散々「怪しい」と言われている薫ですが、第9話までを視聴すると、テントの一員ではなく別班員である可能性が高まってきたように感じましたので、それについて考察してみました。
第2話にて、ザイールが乃木に言った「ヴィヴァン」の発音を「別班」から離そうとしていたり、意味を調べていなかったり・・・と、別班員である乃木と同じような行動をとっていました。
また、第4話にて、山本の写真をタイミングよく乃木に見せている場面では、別班では?と強く疑われる長野専務との繋がりも感じられます。
第8話での乃木の言葉、「別班員は世界中のあらゆるところにいる」という言葉からも、薫はこれまで世界各地で別班の任務にあたっていた可能性もありそうです。
薫は3年前にバルカに来たとのことでしたが、テントが孤児院の運営費を賄うため、テロを請け負うようになったのも3年前からなので、
もしかすると、薫は別班の任務としてテロ組織・テントについて探るべく、テントと繋がりのあるジャミーンに医師として近付いたのかもしれません。
第10話・最終回にて薫の正体が明らかになるのが楽しみですね!
第9話までを見ると、別班である可能性が高いかな?と思うのですが、こちらの記事では薫のインターポール説について検証しています↓
また、こちらの記事ではテント説について書いています↓
他にもいろいろ考察しています↓