謎だらけのドラマ「ペンディングトレイン~8時23分、明日君と」。
おそらく、乗客たちは赤楚衛二さん演じる消防士・白浜優斗に従うことで元の世界に帰還する・・・という展開になるかと思われますが、
第2話のハインリッヒの法則について語る最初と最後のナレーションに、この後のドラマの展開に繋がる重要な部分があると思われます。
そのナレーションを読み解いていくと、白浜優斗が救うのはタイムワープした車両に乗っていた乗客だけではなく、この世界に生きている全人類なのでは?との仮説に行きつきました。
以下に私の考察を解説していきます。
目次
「ペンディングトレイン」第2話考察!ハインリッヒの法則の意味することとは?
「ペンディングトレイン」第2話の最後、赤楚衛二さん演じる消防士・白浜優斗がトンネル内で自分の荷物に付けたキーホルダーを撫でているシーン。
このシーンに白浜優斗の心の声のナレーションが流れます。
この時流れたナレーションは、以下の通り。
- 1つの事故の前にいくつもの予兆があるのに、いつだって気付くのは後からで・・・
- 前に言ってくれたよね、「あの火事の時、俺が助けられたのにはきっと何か理由がある」って。
1つずつ解説していきます!
1つの事故の前にいくつもの予兆があるのに、いつだって気付くのは後から
白浜優斗らがタイムワープしてきた世界は、おそらくもと居た2023年から30年ほど経った世界。
30年後のこの世界は荒廃していて、あるはずの建物もなければ、いるはずの人もいない。。。
何が原因で30年後の世界がそうなってしまったかはわからないものの、そうなってしまうには何か原因があったはず。
実際に、2023年の現在も地球温暖化が進んでいたり、世界では戦争をしている国もあったり・・・
私たち人間がこのままの生活をしていれば、やがて地球はこんなふうに荒廃し、人類も滅びてしまう。
今の世界に暮らしている人間たちが今の生活を改めようとしなければ、やがて取り返しのつかないところまで来てしまう。
取り返しがつかない状態になって初めてそのことに気付くのでは遅い。
荒廃した30年後の世界を描くことで、このドラマでは、そういうことを見ている人に訴えたいのでは?
このナレーションの言葉を私はそう受け止めました。
また、このナレーションは、第2話の冒頭部分、白浜優斗の消防学校時代を回想している際のナレーションとも意味が繋がっていますね。
あの火事の時、俺が助けられたのにはきっと何か理由がある
白浜優斗は火事の現場に出動した際、先輩から守られ一命を取り留めたという過去があります。
白浜優斗は助かりますが、先輩は傷を負って入院。もう歩くことはできないそうです。
スマホの画面を見ているシーンで、「前に言ってくれたよね、『あの火事の時、俺が助けられたのにはきっと何か理由がある』って。」とのナレーションだったので、
「あの火事の時、助けられたのにはきっと何か理由がある」と白浜優斗に言ったのは、優斗が想いを寄せているスマホの中の写真に写っていた女性だと思われます。
この女性は、先輩に怪我をさせてしまったことに負い目を感じる優斗をそう言って励ましていたのでしょう。
そしてその言葉通り、優斗自身も「自分が助けられたことの意味」を見出そうとしていたのではないでしょうか。
消防士として働く中で、「一人でも多くの人を助ける」ことに「自分が助けられたことの意味」を見出そうとしていた優斗ですが、
今の時点では、それが「一緒にタイムワープしてきたすべての乗客を救う」ということに置き換わっています。
でも、よく考えてみると、乗客たちをみんな無事にもと居た2023年に帰還させることができたとしても、30年後の世界がこんな荒廃した世界なら、それは「助けた」ということにはならないのでは?
もと居た2023年に帰れたとしても、30年後にはこの世界は“あるはずの建物がなく、いるはずの人もいない”状態になるのですから。。。
そう、優斗が救わなくてはならないのは、一緒にタイムワープしてきた乗客たちだけではなく、この地球に暮らす全人類なのです!
地球に暮らす全人類を助けることこそ、優斗にとっての「自分が助けられたことの意味」なのだと思うのです。
まとめ
「ペンディングトレイン」第2話の白浜優斗のナレーション、ハインリッヒの法則を語った部分から今後の展開を予想してみました。
白浜優斗は火事の現場に出動した際、先輩から守られ一命を取り留めたという過去があります。
自分を守り、代わりに怪我をした先輩から「一人でも多くの人を助けろ」と言われたことで、一緒にタイムワープしてきた乗客たちを助けようと奔走する姿がドラマの中で描かれていますが、
もと居た2023年に無事に帰ることができたとしても、30年後の世界がこんなに荒廃した世界であれば、それは「助けた」ということにはなりません。
白浜優斗が助けなければいけないのは、乗客だけではなく全人類。
よって、今後のドラマの展開としては、「もと居た2023年に帰還する」だけではなく、「30年後の未来を希望のある未来に変えていく」という物語の流れになるのでは?と予想します。
単なる“娯楽”としてのドラマではなく、私たち視聴者にとって考えさせられる内容の作品となりそうですね。
他にもいろいろ考察しています↓