「ペンディングトレイン」第5話において、6号車のリーダーである萩原聖人さん演じるIT企業社長・山本俊介が「未来が荒廃した理由」を語りました。
果たして、この話は本当のことなのか、それとも嘘なのか・・・?
(※以下、ネタバレ含みます。ご注意ください。)
山本の言っている「隕石の話」は、信用してもいいのでしょうか?
以下、考察してみました。
目次
「ペンディングトレイン」第5話ネタバレ考察!山本が語る未来荒廃の原因
山本は、5号車の乗客たちを「この世界に来て、4日目に見つけた」という船まで案内するとともに、
この船を見つけたことで「どうしてこの世界が荒廃してしまったか」を知ることになったと、「未来が荒廃してしまった理由」について語り始めました。
きっかけは無線機の発見
この船には無線機が搭載されており、小型船舶の免許を持っている山本はどうにか無線が繋がらないかと試みてみたところ、「一時的に電波が繋がった」と言います。
「とぎれとぎれでよくは聞こえなかった」としながらも、無線で繋がった先は「おそらくどこかカナダの山の中」とのこと。
山本が語る「未来が荒廃した理由」
山本が語るには、今いる世界は2060年。
「2026年に予期せぬ災害が起こった」とのことで、その直接的な原因は小惑星、つまり隕石の落下だと言います。
山本の話を要約すると、次の通り。
- 自分たちのいた2023年は、国家が宇宙開発を民間企業に委託し始めたことで、人工衛星の打ち上げ、宇宙ステーションの建設などが世界中で盛んになった。
- 先進国が競い合うように宇宙開発をさかんに行ったことで、それに伴い、スペースデブリ(宇宙ゴミ)が増えた。
- 大型の小惑星探査機がスペースデブリ(宇宙ゴミ)とぶつかったことで小惑星と衝突。小惑星の軌道を逸らしてしまい、この小惑星(隕石)が地球と衝突。
- この小惑星(隕石)は、直径およそ500メートル。太平洋に落下。
- 日本のみならず、南北アメリカ、オーストラリアの沿岸都市に大洪水が発生するとともに、世界の各地で群発地震も発生。
- 隕石衝突で生じた粉塵が成層圏に到達し、日光が遮られたことで作物が採れなくなってしまった。
よって、未来が荒廃してしまったのは、「天災ではなく人災」とのこと。
もっともらしい話だけど・・・う~ん。
山本さん、信用して大丈夫かしら??
山本の提案
「でも、そんなことあるんですか?」
山本の話を聞いた大西礼芳さん演じるシステムエンジニア・立花弘子はそう言います。
すると、山本は、、、
「起こってしまったんですよ、実際に。つまりこれは、天災じゃなくて、人災なんです。」
「その話を聞いて僕は思いました。これはきっと運命なんじゃないかって。何かが起こったんです。いろんな現象が重なって僕たちはここに来た。
そして、この国の未来を、いや、人類の未来を知った。これには意味があるはずだ。帰りましょう!そして、この未来を伝えましょう!家族に、大事な人に。」
「皆さんからの情報が欲しい。なんでもいいんです。皆さんと情報を共有したい。一緒に帰りましょう!お願いします。」
そう言って、深々と頭を下げたのです。
「ペンディングトレイン」第5話ネタバレ考察!山本の隕石の話は嘘?!
「隕石が衝突したことで未来が荒廃した」
もっともらしい話ではありますが・・・、「なんだか怪しい。」と感じるところも。
山本の話の怪しいところ
山本の話に「怪しい」と感じるところは、以下の通り。
2026年に打ち上げられた船の無線機が使える。
現在が2060年だとすると、隕石がぶつかった2026年は34年前。
34年間使われることなく、山の上に打ち上げられていた無線機が普通に使用できるのでしょうか?
また、このくらいの大きさの船に搭載している無線機で、そもそもカナダのような遠いところに無線が届くのでしょうか?
カナダに人がいる?
日本は荒廃しており、誰も人がいないように感じられますが・・・
カナダの山の中には人がいるのでしょうか?
「とぎれとぎれでよく聞こえなかった」はずなのに、説明は流暢
謎のカナダ人から聞いた話を自分なりに咀嚼して話しているのかもしれないですが、「とぎれとぎれでよく聞こえなかった」とするわりには、よどみなく流暢な話しぶりです。
まるで選挙演説のような話しぶり
これは、話の内容と言うよりも、全体的な印象なのですが・・・
「未来が荒廃した原因」について語った後、「でも、そんなことあるんですか?」と弘子に問われた際、
「その話を聞いて僕は思いました。これはきっと運命なんじゃないかって。何かが起こったんです。いろんな現象が重なって僕たちはここに来た。
そして、この国の未来を、いや、人類の未来を知った。これには意味があるはずだ。帰りましょう!そして、この未来を伝えましょう!家族に、大事な人に。」
「皆さんからの情報が欲しい。なんでもいいんです。皆さんと情報を共有したい。一緒に帰りましょう!お願いします。」
そう語った山本の口ぶりは、必死に訴えかけるよう。。。まるで、選挙前日の政治家のようで、なんだか白々しさも感じます。(そんなこと言ったら怒られますねw)
山本は行動も怪しい
「皆さんからの情報が欲しい。なんでもいいんです。皆さんと情報を共有したい。一緒に帰りましょう!お願いします。」
そう言っていた山本ですが、そもそも、本心から「一緒に帰りたい」と思っているのであれば、5号車の存在に気が付いた時に接触してくるはずです。
ですが、山本たち6号車の乗客はそうはしていません。
加古川を使い、これまで5号車の様子をうかがっており、初めて対面する際にも、直哉ら3人を随分と待たせています。
このことからも、「一緒に帰りたい」なんて思っていないと思われます。
きっと、魂胆があって、5号車の乗客たちに対し、自分たちのことを信じ込ませようとしているのでは?
そんな雰囲気が感じられます。
山本のたくらみについての考察記事はこちら↓
まとめ
「ペンディングトレイン」第5話において、6号車のリーダー山本の口から「何故未来が荒廃したのか」について語られました。
もっともらしい話ではありましたが、
34年前に打ち上げられたはずの船の中にあった無線機で、遠く離れたカナダの山の中にいる人と話したということだったり、
「とぎれとぎれでよくわからなかった」としながらも、流暢に事の経緯を話していたりすること、
また、「帰りましょう!そして、この未来を伝えましょう!家族に、大事な人に。」などという話しぶりにも何となく白々しさを感じてしまいます。
何より、「一緒に帰りましょう」と言いながらも、これまで5号車の存在に気が付いていながら、自分たちからは一切接触してこなかったことから考えても、
やはり、山本の話は本当の話ではなく嘘なのでは?と疑ってしまいますが・・・果たして?
物語も中盤に差し掛かり、ますます目が離せなくなりました!次の放送も楽しみですね!!
他にもいろいろ考察しています↓