「大奥」幕末編において、将軍・家茂の元に正室として嫁いできた和宮についてネタバレ紹介していきます。
公武合体のため、帝の弟・和宮が家茂の正室として京より嫁いできますが、実はこの和宮は偽物。
和宮の正体と、なぜ自らを和宮と偽り家茂の元に嫁いできたのか、その悲しい理由についてネタバレ紹介していきます。
(※この記事は、よしながふみさん原作の漫画「大奥」のストーリーを元に綴っていますので、ドラマ「大奥」とは少し内容が異なる場合があります。)
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【ネタバレ】「大奥」和宮は偽物!和宮の正体とは?
第14代将軍・家茂(志田彩良)の正室として京より嫁いできた和宮(岸井ゆきの)は、孝明天皇の弟宮・・・のはずだったのですが、
実際に「和宮」として京よりやってきたのは、和宮の姉である「親子(ちかこ)」でした。
降嫁を嫌がった弟・和宮に代わって、姉の親子が和宮に成りすまし、大奥へとやって来たのでした。
【ネタバレ】「大奥」和宮のなりすましの理由・悲しい生い立ちとは?
和宮の身代わりになり家茂に降嫁することは、親子自身が自ら志願したことでした。
親子が弟・和宮の身代わりを志願したのは、その悲しい生い立ちゆえに、母の愛情を独り占めしたかったからなのです。
親子の出生
親子には生まれつき左手がありませんでした。
そのことから、「そのような子を産んだことが分かると他の女官から何を言われるか分からない。帝にもそんな忌まわしい子を見せたくない。」と考えた親子の母親・観行院(平岩紙)が「子どもは生まれてすぐに死んでしまった」と伝えたことで、
親子はその存在を誰にも知らされることなく、屋敷の奥で密かに乳母の土御門(山村紅葉)に育てられたのです。
母もなかなか親子に会いに来てくれず、母・観行院に会えるのは10日に1度。
親子は常に母を恋しがっていました。
弟の誕生
そして、弟・和宮が生まれたことで、母・観行院の足は親子の元からさらに遠のくことになったのです。
しかし、和宮が2歳になった頃、和宮の脚に障害があることが分かります。
和宮は右足が左足よりも短く、足を引きずりながらしか歩くことができないことが判明したのです。
それが分かったことで、親子は「弟も私と同じ不完全な身体。それが分かったなら、母はまた自分の元にまた来てくれるようになるのでは」と母が来てくれることを期待するのですが、
その期待もむなしく、母は弟ばかりをかわいがり、親子の元に来ることはありませんでした。
降嫁の条件
ある日、親子のもとに「徳川に行きたくない!」と取り乱す和宮の悲鳴が聞こえてきました。
国のため、公武合体は重要なことであり、和宮が徳川に降嫁することを断ることなどできません。
よって、母・観行院は、和宮を何とか徳川に降嫁させようと、自らが男装し和宮とともに徳川に行こうと考えていたのですが、
そのことを伝え聞いた親子は、和宮の代わりに自分が男装して徳川へ降嫁することを提案。
そして、その”条件”として、「母・観行院も共に男装してついてくること」を挙げたのです。
また弟・和宮には、自分が徳川に行っている間に出家することを提案し、それら親子の提案通りに事が運ばれました。
母・観行院は男装のうえ名を庭田とし、側仕えとして和宮に扮した親子、そして親子の乳母である土御門と共に江戸へ行くことになったのです。
すべては、親子の「母を独り占めにしたい」という思いからの提案でした。
【ネタバレ】「大奥」偽・和宮と母との結末!
和宮に扮した親子と共に江戸にやって来た観行院でしたが、「母を独り占めしたい」という親子の想いとは裏腹に、いつも弟・和宮のことを想ってばかり。
遂には、「京へ帰って息子・和宮に会いたい」と思い詰め、鬱病となってしまいます。
親子がどんなに慰めようとも、母・観行院は「京に帰りたい」と泣くばかりで親子を困らせるようになるとともに、毎日、頭痛や体調不良を訴えるようになったことで親子の乳母・土御門の手を煩わせるように。
それを知った将軍・家茂は、自分の乳母・波江を呼び寄せようと考えますが、波江は病気により身体が不自由になっていたため、
代わりに家茂の幼なじみでもある波江の三女・志摩(中村アン)を呼び寄せ、観行院の世話に当たらせます。
志摩が名を「能登」とし、男装して観行院の世話をするようになったものの、観行院の病状は一向によくならない上、心配する娘・親子のことは相変わらず見向きもせず、ひたすらに和宮を恋しがってばかり。
和宮を恋しがる観行院の言動は親子のことを苦しめ、遂に親子は家茂に「母を京に返して欲しい」と頼むのです。
そこで、家茂は親子の願いを聞き入れ、能登を付き添いにして密かに観行院を京へ帰しました。
親子の自分への想いを家茂から聞かされても、最後まで親子のことを「可愛い」とは口にすることがなかった観行院。
京へ帰り、出家していた和宮と会うことができたのですが、ほどなくして和宮は亡くなり、その後、観行院も後を追うようにひっそりと息を引き取りました。
まとめ
「大奥」幕末編において、将軍・家茂の元に正室として嫁いできた和宮についてネタバレ紹介していきました。
公武合体のため、帝の弟・和宮が家茂の正室として京より嫁いできますが、実はこの和宮は偽物であり、その正体は和宮の姉・親子(ちかこ)でした。
降嫁を嫌がった弟・和宮に代わり、姉・親子が男装して嫁いできていたのです。
親子が身代わりになったのは、「母・観行院の愛情を独り占めしたかった」と言う理由から。
母・観行院が降嫁を嫌がる和宮とともに江戸に行こうと考えていることを知ったことで、自分が代わりに江戸に行けばいつも母と一緒にいられると考えてのことでした。
ですが、母の愛情は自分に向くことはなく、母が想っているのは弟・和宮のことばかりで、最後まで親子は母の愛情に触れることはできなかったのです。
親子の生い立ち、とても悲しいですね・・・。
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