ドラマ「ペンディングトレイン」の主題歌を担当するのは、Official髭男dism。
「ペンディングトレイン」の主題歌『TATOO』は、Official髭男dismがこのドラマのために書き下ろしたものであるため、ドラマのストーリーを汲み取って生み出された作品となります。
「TATOO」の歌詞から「ペンディングトレイン」のドラマの流れを考察していきたいと思います。
目次
「ペンディングトレイン」を主題歌から考察!髭男『TATOO』曲名の意味は?
Official髭男dismの曲『TATOO』。
まず、この曲名『TATOO』の意味を考えると・・・歌詞の中に「消えない 消さない 消させやしない」という言葉が入っていることから、
これは、「入れ墨」を表すタトゥーであることが分かります。
「お互いの間に”消えない何か”を刻み込む」という意味から、曲名『TATOO』になったのでは?と感じられます。
では、ドラマ「ペンディングトレイン」において、〝消えない”もの、自分から”消さない”もの、相手に”消させたくない”ものとは一体何でしょうか?
以下に考察していきます。
「ペンディングトレイン」を主題歌から考察!髭男『TATOO』歌詞の意味は?
たまたま乗り合わせた電車が車両ごと30年後だと思われる世界にタイムワープしてしまったことで、30年後だと思われる世界で行動を共にすることとなった山田裕貴さん演じる美容師・萱島直哉と赤楚衛二さん演じる消防士・白浜優斗。
ドラマ「ペンディングトレイン」の主題歌『TATOO』が差していると思われる、〝消えない”もの、自分から”消さない”もの、相手に”消させたくない”ものとは、
直哉と優斗の絆だと私は思うのです。
消えない 消さない 消させやしない
「信じなければ助からない」と、乗客たちみんなを信用しようとする優斗に対し、直哉は「疑わなければ助からない」と言います。
最初こそ、お互いの考え方が異なることで反発することもありましたが、段々とお互いの考え方を認め合うとともに、お互いの足りないところを補い合うようにして次第に信頼関係が結ばれていく2人。
自分と違う価値観を認めることで、人間的に成長していく・・・そんな2人の姿をこれから「ペンディングトレイン」の中で描かれていくのでは?
直哉にとっても優斗にとっても、お互いの存在や考え方は”消えない”ものであり、ずっと大事にして”消さない”もの、そして”消して欲しくない”ものなのであり、タトゥーのように胸に刻み付けておきたいもの。
そういう2人の絆が『TATOO』という曲名に込められているように思います。
君と僕との間柄なら
歌詞の中で、「君と僕の間柄なら」という歌詞に続き、「出くわす問題も様々」だったり、「赤らんだ顔だって晒す」という歌詞が出てきます。
「出くわす問題も様々」については、お互いの価値観や考え方が違うことで衝突している様子がうかがい知れますが、衝突しながらも
結局は2人の力を合わせ、お互いを補い合うことでどんな環境からもどうにか助け合って抜け出している、事態を好転させることができているということがその後の歌詞の中で描かれています。
また、「赤らんだ顔だって晒す」という歌詞からは、自分の弱いところや見られたくないようなところも見せることができる、
つまりは、「本心をさらけ出すことができる」「信頼している」ということを表しているように感じます。
まさに『TATOO』は、直哉と優斗の強い絆を描いた歌詞であると私は解釈します。
「どうやって30年後の現代に戻ってくるのか?」
そのことに目が行きがちですが、直哉と優斗の関係性について、主題歌『TATOO』の歌詞を重ね合わせながら視聴すると、ドラマ「ペンディングトレイン」をもっともっと楽しめるのでは?と思います。
「ペンディングトレイン」を主題歌から考察!直哉と優斗はお互いの人生を変える存在
「やれるだけやってみよう」が信条の優斗。
それに対し、直哉は15歳で家を出て、12歳下の弟の面倒を見ながら「やれるだけやってきた」ものの、その甲斐もなく弟は非行に走ってしまい、遂には犯罪を犯して少年刑務所へ。
「やれるだけやっても報われないこともある」
それが分かっているからこそ、直哉は優斗の言葉が”きれいごと”のように感じられ、反発してしまいます。
ですが、第3話では、直哉は優斗からかけられた「そんなに自分を責めるなよ。やれるだけやってきて立派だよ。」という言葉に涙します。
これは、認めてもらえたことに対して嬉しかったというよりも、「本当に自分は優斗のように『やれるだけやってきた』のだろうか?もっと弟のためにできることがあったのでは?」という後悔の気持ちの方が大きい・・・そんな涙のように見えました。
それゆえ、直哉の口からは「(弟に)会って謝りたい」という言葉も。
このシーンは、直哉が”変わった”瞬間だったかと思います。
そして、第4話では、過去に火事の現場で先輩に怪我をさせてしまった優斗の心の傷を直哉の言葉が癒す場面が描かれるようです。
第4話では、今度は直哉の言葉で、過去を引きずっている優斗が”変わる”のだと思われます。
直哉は優斗に、優斗は直哉に出会ったことで、価値観や考え方が変わり、今後の人生も大きく変化していくのでしょう。
主題歌『TATOO』の中に、「憧れは今日も憧れのまんま」という歌詞があるのですが、その”憧れ”は直哉にとっては優斗であり、優斗にとっては直哉なのでは?と感じます。
最初は考え方が違うことで反発する気持ちの方が強かったものの、自分に持っていないものを持っているお互いのことを次第にリスペクトするとともに”憧れ”るようになり、
それはずっと変わらない・・・ということなのかな?と思うのです。
まとめ
「ペンディングトレイン」の主題歌は、Official髭男dismの『TATOO』。
この曲は、「ペンディングトレイン」のために書き下ろされたものゆえ「ペンディングトレイン」のストーリーに沿った内容の歌詞と言えるでしょう。
そこで、主題歌『TATOO』の歌詞から、「ペンディングトレイン」のストーリーの考察をしてみました。
『TATOO』の曲名、また歌詞の内容から、直哉と優斗の強い絆が感じられます。
自分とは全く異なる価値観や考え方に触れることによって、お互いに足りないところを補い合うとともに、お互いを尊重しあうようになる・・・そんな2人の姿を歌詞から想像することができます。
二人は、この出会いを通して人間的に成長していくのでしょう。
主題歌を聞きながら、タイムワープの謎だけでなく、2人の関係にもこれから注目していきたいですね!
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